「
毎日王冠・G2」(11日、東京)
春の悔しさは忘れない。
皐月賞、ダービーともに
コントレイルの2着に敗れた
サリオス。陣営は距離適性などを考慮して秋初戦に
毎日王冠を選んだ。“天敵”不在の一戦。ならば、たとえ古馬が相手でも主役は譲らない。
ダービー後は、北海道へ放牧。激戦の疲れを癒やした。「牧場でしっかり休ませました。連戦の疲れもあってか、精神的にも肉体的にもダメージがあったのですが、いい夏休みを過ごすことができました。ここまでうまく調整できています」と、森助手は順調ぶりを伝える。
9月30日の1週前追い切りは美浦W。新たにコンビを組むルメールと初めてコンタクトを取った。全身を使ったフットワークに、切れ味鋭い末脚。手綱を取った鞍上は「楽にいい時計が出ましたね。息の入りも良かったですし、馬の状態はいいと思います。馬体もムキムキ。春は距離が長かったので、今回短くなるのはこの馬にとって良さそう」と確かな手応えをつかんだ。
昨年6月の新馬戦を快勝後、そのまま無傷の3連勝で
朝日杯FSを制した大器。同助手は「東京は何度も経験していますし、慣れた舞台ですので力は出せると思います」と久々の勝利へ力を込める。再び
コントレイルと相まみえるその時まで、負けることはできない。
提供:デイリースポーツ