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【大井・レディスプレリュード予想】過去の傾向から浮かび上がってきた “4つの好走条件”! クリアしたのは?/地方競馬レース展望

  • 2020年10月07日(水) 20時33分
 牝馬交流GIIの「第17回レディスプレリュード」(大井1800m)。今年はJRAから5頭、南関から9頭、他地区から2頭のフルゲート16頭が出走。レース攻略のポイントを、JRAとの交流競走となった2011年から過去9年間のデータから探ります。

 交流になって以降、9年連続でJRA馬が勝利。この時季、JRAのダートではなかなか牝馬が活躍できる路線がなく、ここからJBCレディスクラシックを狙ってまさに“一線級”の牝馬たちが出てきます。今年はそのJBCと同舞台とあって、前哨戦の意味合いはより強いでしょう。

 一方、過去9年で地方馬が馬券圏内に入ったのは11年3着エーシンクールディ(愛知)、16年2着トーコーヴィーナス(兵庫)、18年2着ブランシェクール(大井)、3着アルティマウェポン(北海道)の4頭。これらに共通点はあるのか?

 この4頭のうち、園田生え抜きのトーコーヴィーナス以外はJRAからの移籍馬で、エーシンクールディJRAで3勝。ブランシェクールは同4勝で移籍前にTCK女王盃2着。アルティマウェポンは同3勝と、どの馬もJRAですでに実績を挙げていた力量馬だったという共通点があります。

 トーコーヴィーナスも母は桜花賞3着馬、本馬はセレクトセールで3150万円で取引されたことを考えれば、JRAデビューでも不思議ではない素材でした。こうしてみると、どうしても瞬発力で分が悪い地方馬は厳しい戦いになるといわざるを得ません。

 ですが、JRAから地方に移籍して、さらに力をつけて開花する馬がいるのもまた競馬の面白いところ。今年出走の地方馬でJRA移籍組かつJRA3勝以上の実績馬という点でチェックすると、サラーブ(大井・藤田)とアッキー(川崎・林)が該当します。
 
 では、毎年上位を占めるJRA勢にはどのような傾向があるでしょうか?

 まず、年齢を見てみると3歳[1-0-2-6]、4歳[2-1-2-5]、5歳[5-5-2-7]、6歳[1-2-0-2]、7歳[0-0-0-1]となっています。出走頭数も多いですが、4&5歳馬強し。逆に、まだ一線級と戦った経験が少ない3歳と、衰えが見えてくる6歳以上は厳しい戦いになっています。

 続いて、斤量では53キロ[0-0-1-2]、54キロ[1-0-1-2]、55キロ[4-6-2-11]、56キロ[3-0-1-5]、57キロ[1-3-0-1]と、軽量馬より実績馬が堅実に上位に来ている傾向が見られます。

 馬体重で近年目立って良績なのが490キロ以上の馬格のあるタイプ。3着内27頭中、15頭が該当。最近3年連続で490キロ以上の馬が優勝しているのを含め、5頭の勝ち馬が該当しています。やはり、地方のダートをこなすにはパワーが必要という傾向が見えてきます。

 最後に脚質ですが、大井外回りの1800mはコーナーが緩く、直線距離も十分にあるため逃げ切りは難しいコース。ただ、3着内27頭中19頭は4コーナーを4番手以内で回っていただけに、直線一気というのも厳しい。ある程度、いい位置に付けられる器用さが必要です。

 今年のJRA馬で、そうした傾向をすべてクリアしたのがマドラスチェック。同馬は「砂を被らなければ◎」と注文が付くタイプですが、大外枠を引いて絶好の展開になったTCK女王盃で重賞初制覇。今回は大外枠ではないものの、そのときと同じ12番枠で再度戴冠となるでしょうか? また、地方馬でもこの条件を満たすのがサラーブ。昨年のこのレース5着から、順位を上げることができるか注目です。
(文=スポーツニッポン・秋田麻由子)

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