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【菊花賞】ガロアクリーク キンシャサノキセキ産駒の“限界突破”へ指揮官自信

デイリースポーツ
  • 2020年10月21日(水) 09時00分
 「菊花賞・G1」(25日、京都)

 血の限界を超えてみせる。短距離馬を多く輩出しているキンシャサノキセキ産駒の中で、ガロアクリークは“異色”の存在だ。春はスプリングSを制し、皐月賞でも3着。陣営は早くから豊富なスタミナを感じ取り、中長距離戦に使ってきた。淀の坂越え3000メートルもお構いなし。最高潮の状態で大物食いを狙っている。

 春の実績馬を侮るな。皐月賞3着のガロアクリークが、始動戦のセントライト記念(3着)を使って気配が一気に上昇。万全の出来でラスト1冠獲りに挑む。

 20日朝は美浦北Cでキャンター調整。上原師は「1週前は実戦を想定した追い切りを課したが、日曜にも強めにやった(美浦W4F56秒0-12秒8)。輸送もあるし、明日追ってちょうど良くなる」とうなずいた。

 前哨戦は本番に向けてお釣りを残した仕上げだった。指揮官いわく「本調子に遠い状態」ながらも、勝ち馬から0秒4差の3着なら上出来だろう。「デビュー以来初めての長い休み明けで、だいぶ緩さが残っていた。川田騎手も“あの状態でこれだけ走るのだから能力がありますね”と話していたよ」と地力を再認識したという。

 キンシャサノキセキ産駒で平地戦の3000メートル以上の距離は初出走となる。産駒がこれまでに挙げた芝149勝中、2400メートル以上はわずか3勝のみと、本来は短距離志向の強い血統。それでも「馬体や動き、首の使い方などを見て、距離は大丈夫と判断した。芝2000メートルでデビューさせたぐらいだし、ダービーでも差のない6着に走っている」と距離克服に自信をのぞかせる。

 クラシック皆勤。「今年は強い馬がいるからね。気楽にいけるよ」とトレーナー。異色のキンシャサ産駒が大物食いを狙っている。

提供:デイリースポーツ

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