25日(日)に京都競馬場で行われる
菊花賞に出走を予定している
コントレイル(牡3歳、栗東・
矢作芳人厩舎)について
福永祐一騎手のコメントは以下の通り。
「さっきまではいつもと変わらない感じでしたが、今記者の皆さんに囲まれて高揚感が出てきました。それでもプレッシャーはまだ感じていません。
コントレイルの一週前追い切りに乗り、先週の金曜日にゲート練習をしましたが、その後はレースまであの馬と接触することはなく、今のところいつもと変わりありません。
3000メートルのコースはスタートして最初のコーナーまで距離が短く、外枠は不利なコースですが、当たった枠からレースを組み立てていけばいいと思っています。あまり外過ぎなければいいでしょう。
無敗でダービーを制して完成度の高い馬だと言われていますが、乗っている私の感覚ではまだ良くなりそうだと思っています。そう思っている中でダービーを制したのですから凄い馬です。ひと夏を越して見た目の変化は見られませんが、後ろ脚の使い方が良くなり、ス
トライドが伸びて体の使い方が良くなりました。前走の
神戸新聞杯では反応速度も速くなりました。
特にレースについての戦法は考えていません。スタートはいい馬で、出たところでレースをすればいいと思っています。3000メートルですから普通にスタートを切れば後ろからということはないと思います。
先週
デアリングタクトが無敗で三冠牝馬となり、このコ
ロナ禍というタイミングで2頭の無敗の三冠馬が誕生するかもしれないということは偶然の一言では片づけられないと思っています。競馬を見ている人の心のモヤモヤを晴らすことになってくれたらいいと思いますし、三冠馬を見たいという人の思いに応えたいです。今
コントレイルという馬は騎手人生の中心にいる馬です。この馬の存在が人生でのやりがいになっています。
コントレイルは順調で、ぜひ三冠を達成したいと思っています。周りからは大丈夫だろうと言われますが、競馬に絶対はなく、気を引き締めてレースに向かいたいと思います」
(取材:小林雅巳)
ラジオNIKKEI