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【浦和・埼玉新聞栄冠賞】タービランスが久々の重賞V 笹川翼騎手「中央馬が相手でも」

  • 2020年10月22日(木) 12時50分
 21日、浦和競馬場で行われた第30回埼玉新聞栄冠賞(3歳上・重賞・ダ1900m・1着賞金1200万円)は、好位でレースを進めた笹川翼騎手騎乗の1番人気タービランス(牡7、浦和・水野貴史厩舎)が、直線で内を通ってゴール前で抜け出し、その外で食い下がった4番人気リッカルド(セ9、船橋・佐藤裕太厩舎)に1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分59秒8(稍重)。

笹川翼騎手
「休み明けだったんですけど、陣営の皆様のお陰で、馬は最高の状態に仕上がっているなと、返し馬で感じました。レース展開も上手くいったかなという中で、結果が出せたのがすごく嬉しいです。

 強力な逃げ先行勢が数頭いたので、それは常に頭の中に入れて競馬をしていましたけど、思ったよりも自分の馬も前に進めることができて、仕掛けどころだけ気をつけて運びました。スタートは上手に出てくれました。その後2番手の外だったので、前に行きすぎたかなと思いました。どこかで内に入れたいと思ってたんですが、レースが途中で動いたときに内に入れて、向正面で外からリッカルドが来てペースアップしましたけど、そこでも上手く対応してくれました。最後の直線は、もう必死に追うだけでした。

 この馬は仕掛けどころが難しくて、早く抜け出すとソラを使ってやめるし、(仕掛けを)待っても、前の馬を交わさないというところがあって、わざとと言っては何ですが、狭いところを狙っていたので、狙い通りかなというところではあります。最後は、隣の馬にぶつかったような感じになったんですが、そこでは馬が最後までファイトしてくれました。そこは馬を褒めてあげたいです。

 今日の走りからしても、中央馬が相手でもやれる力はあると思います。楽しみです」

水野貴史師
大井記念の後は夏休みで、ひと月半前に戻ってきてからも順調に来ていたので、最初からいい競馬ができるんじゃないかと期待はしていました。

 この馬はいつもちょっと乗り難しい馬なので、前を見ながら後ろを気にしながら、笹川君に上手く気を抜かずに乗ってくれと話していました。

 いつも善戦して頑張ってくれるんですが、今日は本当にいい勝負根性で狭いところから出てきてくれたので、本当に偉い馬だなと思います。

 脚元にまだ、丈夫じゃないところもあるので、上がりを見て、次どこを使うかなど考えたいと思います」

(取材:高橋正和、編集:netkeiba)

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