昨年は1着
ワールドプレミア(母
父アカテナンゴ)、2着
サトノルークス(母
父サドラーズウェルズ)と、母スタミナ型の
ディープインパクト産駒のワンツーだった。18年(
フィエールマン)と16年(
サトノダイヤモンド)もディープ産駒が勝っており、最近の
菊花賞はディープ産駒が強い。
しかしながら、
コントレイルのように母系にストームキャットの血が入るディープ産駒は、芝3000m以上は[0-1-0-7](2着は15年
菊花賞リアルスティール)。そもそもディープ産駒に限らず、母系にストームキャットの血が入る馬は芝3000m以上のレースで勝ったことがない([0-2-2-27])。
一方、淀の長丁場だけに、京都の下り坂が得意な
プリンスリーギフトの血の活躍も目立つ(とくに
ステイゴールド経由)。18年は
プリンスリーギフトの血を引く馬が1-3着を独占したし、19年も馬券には絡まなかったものの、
メロディーレーンが12番人気で5着、
タガノディアマンテが11番人気7着と、人気薄の
オルフェーヴル産駒が健闘している。ちなみに、京都長距離戦不敗の
フィエールマンも
プリンスリーギフトの血を引く。
ヴェルトライゼンデは
ワールドプレミアの弟で、父
ドリームジャーニーは
オルフェーヴルの全兄で、その父が
ステイゴールド。しなやかで重厚な体質は
ワールドプレミアと似ており、春の時点で本格化は
菊花賞だろうと書いてきた。
神戸新聞杯を叩いて上向きそうな臨戦過程だし、
コントレイルが長距離で苦戦するなら兄弟制覇の可能性は低くないとみるが。
(文=望田潤)
京都の長距離GIに的中実績を持つ3人のプロが、今年の
菊花賞を多角的に検証。
コントレイルは素直に買って大丈夫なのか? 逆転の可能性を秘めた刺客は? 予想の参考にぜひご覧ください!