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戸崎圭太騎手(7着だった前走の
安田記念を振り返ってください)
「前走はスタートもうまく切ってくれてリズム良く行けていたのですが、最後の伸びがいつものキングリーの感じではなかったという印象はありました。ただ状態が特に悪いというのもなかったので、どうしたのかなというのはありましたね」
(
安田記念は戸崎騎手が怪我から復帰して最初のGIレースで、
ダノンキングリーとも久しぶりのコンビになりました)
「あの時は馬主さんや調教師さんに本当に感謝しかないなという気持ちでしたね。僕自身もキングリーに間に合わせたいという気持ちでリハビリを励んで、ようやく間に合ったのですけど、馬は状態が良かったという状況でもありましたので、しっかりとした騎乗はできなくて不甲斐なかったなというところもあります」
(デビューからずっとコンビを組んできた
ダノンキングリーの能力をどのように評価していますか?)
「新馬戦の時から乗せて頂いていますが、その時はダートでも良いのかなという感じの馬でした。それからみるみる成長して馬が良くなってきましたし、切れ味は素晴らしいという印象があります」
(東京コースに実績がある点はどう思われますか?)
「基本的にどこでも走れるとは思いますけど、東京で勝っているということは、馬も走りやすいのかなというのはありますかね」
(稍重だった
安田記念を見ると、パンパンの良馬場の方が良いですか?)
「そうですね、きれいな馬場の方が良いと思います」
(改めてこの秋、
ダノンキングリーとGIに挑戦しますが、レースプランは思い描いていますか?)
「枠順が出てから考えようと思っていますけど、状態も前走より良いと先生からは聞いていますし、天皇賞ということもあって盛り上がることと思いますので、良いレースをしたいです」
(比較的頭数は少ないですが、枠順の希望はありますか?)
「外よりは内の方が良いかなと思うくらいですね」
(前回の
安田記念では
アーモンドアイより前にいたいというコメントもありましたが、今回も同じようなイメージですか?)
「その辺も枠順次第だと思います」
(今回はGI馬が7頭出走しています。抱負を一言お願いします)
「好メンバーが揃って盛り上がることと思いますが、
ダノンキングリーでどうにかGIを取りたいといつも思っています。応援して頂いて、最高のレースができるよう頑張りたいと思います。よろしくお願い致します」
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萩原清調教師
(今朝はウッドチップコース2頭併せの追い切りでした)
「馬の後ろにつけて折り合いを確かめました。先週しっかりいっていますので、少しセーブして今日は調教を終わりました。動きは良かったと思います」
(
安田記念7着は、距離、稍重の馬場状態などいくつか敗因はあるかと思うのですが、その点はいかがでしょうか?)
「これから見えてくるところが大きいと思っています」
(現段階では明確な答えは出てこないということですか?)
「そうですね」
(
安田記念からここまでの調整過程を教えてください)
「
安田記念の疲れを十分にとりました。ぶっつけの競馬の方が今のところ成績が良いので、
天皇賞・秋を初戦に選択させて頂きました」
(今年の厳しい暑さを乗り越えてここまで順調に調整ができたでしょうか?)
「そうですね、おかげさまで順調に来ていると思います」
(成績からは比較的東京競馬場に良績が残っている印象がありますが?)
「決して東京向きというふうにはとらえていないのですが、タイミングの問題もあると思います」
(戸崎騎手は最初の印象ではマイルが合っていると話をされていたことがありますが、その点はいかがでしょう?)
「自分もそれくらいがもしかするとベストかもしれないと思っていますけど、はっきりとした適性はまだ見えていないと思っています」
(今回は東京の2000mになりますが?)
「いろいろなレースを経験してきていますので、対応は十分できると思っています」
(枠順など気になる材料がいくつかあると思うのですけど、その点についてはいかがでしょう?)
「枠順はこちらで選択できるものではないので、その枠番で対応していきます」
(デビューからずっとコンビを組んできた戸崎騎手には全幅の信頼を置いていらっしゃるようですが?)
「そうですね、
ダノンキングリーを1番良く知っていると思いますので」
(春に比べて状態はいかがでしょうか?)
「それほど変わらないとは思うのですが、若干落ち着いてきたかなと思っています」
(最後に意気込みを聞かせてください)
「
ダノンキングリーに携わってきた方々や現在携わっている方々の願いとして、当然GI制覇があると思いますので、何とかその期待に応えられるようにしたいと思っています。最後競馬場に送り出すのがこちらの仕事ですので、競馬の日までしっかり仕事をして、良い結果が出ればと思っています」
(取材・文:佐々木祥恵)