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【アルゼンチン共和国杯】頼れる鞍上とともにトーセンカンビーナが初重賞制覇へ名乗り出る

東京スポーツ
  • 2020年11月04日(水) 18時00分
 今週末は4重賞の豪華版。日曜(8日)の東京では伝統のハンデ重賞・GIIアルゼンチン共和国杯(東京芝2500メートル)が行われる。JRA・GIシリーズの谷間に位置するため群雄割拠の様相だが、当欄は転厩初戦のオクトーバーSで12着に大敗したトーセンカンビーナに注目。セレクトセールの高額馬(2億3000万円=16年当歳)の逆襲に期待した。

 今年2月に3勝クラスの松籟Sを勝ってオープン入りしたトーセンカンビーナは、続くGII阪神大賞典で2着した後、GI天皇賞・春でもフィエールマンの0秒7差5着に好走。重賞に手が届く実力はこの2戦だけでも証明済みだ。

 一方で転厩初戦の前走があまりにふがいなかったのも事実。当時はスタート難を考慮し、早めに東京競馬場入りしてゲートを確認したが…。当日はゲート内で落ち着かないそぶりで、道中も早々と手応えを悪くする見せ場のない内容だった。

 もっとも、管理する加藤征調教師は「スタート自体は出たんだけど、位置を取りに行く競馬をすると走る気をなくすみたい」と、レースぶりが同馬の気性に合わなかった可能性に触れた。その気難しさをいかにレースに影響させないかが課題だが、転厩2戦目の今回は厩舎も同馬の個性を認識しつつあり、環境面や叩いての状態アップなど様々な面で上積みが見込める。

 さらに今回はトーセンカンビーナのデビューから3戦連続で手綱を取ったM.デムーロを鞍上に確保した。中間の調教にも騎乗し、感触はしっかりとつかんでいる。

「ジョッキーが言うには『硬い馬場(良)じゃないとダメ』とのこと。この馬のことはよく知っているからね。それに前走は(稍重の馬場に加えて)1000メートルを通過したあたりで後続が一気に押し上げるレアな流れにもなった。実績や稽古の走りから、あんなに負ける馬ではない。距離延長でゆったりと走れるのはいいし、今度は変わってくれるはず」と同師は期待を込める。

 前走時は入厩してすぐに軽い熱発があり、当初目標にしていた京都大賞典からスライドしての出走だった経緯もある。

 3か月以上の休養を挟んだことは昨夏以来で、当時は、叩き2戦目で1勝クラスを勝ち上がった。心強い相棒を迎えた今回は一変していいはずだ。

(特捜班)

東京スポーツ

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