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【勝負の分かれ目 アルゼンチン共和国杯】3歳馬オーソリティが完勝。コントレイルとの再戦が楽しみに

  • 2020年11月08日(日) 18時00分
 5月2日の青葉賞以来、約半年ぶりの実戦となった3歳馬オーソリティが、直線半ばで先頭に立って押し切った。骨折による休養明けで、プラス12kgの馬体重。数字が示すとおり、お腹のあたりにやや余裕があるように見えたが、2着のラストドラフトを1馬身半突き放す完勝劇を披露した。

 大外18番枠から出て、前に馬を置くことができなかったにもかかわらず、道中は、縦長になった馬群の3番手で折り合った。鞍上のクリストフ・ルメールが軽く促しながら4コーナーを回り、直線へ。

 ラスト400m付近で先頭に並びかけ、ルメールの右ステッキに応えて伸びつづける。

「長い脚を使う。ちょっとずつ加速して、坂を上ってからトップスピードになって、ゴールまで止まらなかった」

 ルメールがそう振り返ったように、圧巻のロングスパートで古馬勢をなぎ倒した。

 テン乗りでありながら、この馬のよさを引き出し、ずっと馬場のいいところを走らせたルメールの手綱さばきは見事だった。

 2着に来た戸崎圭太ラストドラフトは、直線で、オーソリティより外の、さらに馬場のいいところを伸びてきた。直線でロスなく外に持ち出してこの結果。オーソリティより2kg重い56kgを背負っていたことを考えても、この舞台では、相手が一枚上だったということか。

 1番人気に支持されたユーキャンスマイルは、後方から3、4コーナーで内から押し上げ、直線入口では前を射程にとらえていた。ラスト400mを切ってから少しの間、前が詰まりそうな局面もあったが、鞍上の岩田康誠は手綱を引くことなく追いつづけていた。スムーズに運んでいたとしても、結果はそう変わらなかっただろう。58kg自体は背負い慣れているとはいえ、他馬との相対的な比較ではやはり不利で、そのぶん動けなかったのかもしれない。

 オーソリティはこれで6戦4勝。ホープフルステークスではコントレイルにコンマ8秒突き放され5着に敗れたが、再戦が楽しみになる内容だった。

(文:島田明宏)

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