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サリオスを管理する
堀宣行調教師
──前走(
毎日王冠)から中5週となりますが、中間の様子を教えてください。
堀 レース後から在厩調整をしております。疲れが取れるのが通常より1週間ほどかかりました。具体的には体のこなしが少し硬い部分があって、それが柔らかく戻ってくるまで1週間ほど、通常よりも余分にかかっているという印象です。先々週の水曜日の夕方に軽い疝痛があって、レース後としては順調じゃない部分があったんですけど、その後整ってきているという状況です。
──今朝の最終追い切りはウッドチップコースで行われました。狙いと手応えはどうでしたか?
堀 1番の狙いは、ジョッキーに馬の感触を確かめてもらうことです。もうひとつは、普段取り組んでいる馬の課題に対してのアプローチと、あとは先週の1週前追い切りでまだ少し息遣いが悪かったので、今週は競馬当該週としては少し強めの最終調整をする予定でおりました。
今日の動きに関しては、強めの追い切りをやる予定ではいたんですけど、それにしても少し強い追い切りになってしまったかなという印象で、この後しっかり疲れを取るように心がけて調整していきたいと思っています。
──
毎日王冠は完勝でした。改めて振り返ってください。
堀 ハイペースのなか、(1800mの)距離をしっかりこなしてくれたということが1番の収穫でしたし、それが確認したい点でした。あとは
ルメール騎手が基本的なことを非常に丁寧に馬に対して行ってくれて、それが結果に結びついた部分としてすごく大きかったなと思ってます。
──前走後、色々な選択肢があったなかで
マイルCSを選択した経緯や理由について教えてください。
堀 1番は、しっかり能力を出せる態勢になってるかということで、中間も色々ありましたので、そこの見極めには少し時間がかかりましたが、ここが能力を出せる舞台ですので参戦を決めました。前走後は選択肢としては、
マイルCS、
マイルCSには向かわず香港、
マイルCSから香港の両方という3つの選択肢があったんですけども、直接香港に行くほど状態が悪いわけではないので、
マイルCSに向けて調整し始めたという感じです。
──ここが能力を出せる舞台とお話しいただきましたが、改めて阪神1600mの舞台についてはいかがでしょうか。
堀 勝敗をわけるような細かい
ファクターは現状ではわからないことが多いのですが、この馬にとって右回りに変わることは、すごく大きなアドバンテージだとは思っています。
──今回はデムーロ騎手との初めてのコンビとなりますが、どんなレースを期待したいですか?
堀 今日も乗ってもらいましたが、この馬の特性を生かして、自信を持って乗ってもらえればと思います。
──最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
堀
サリオスは、ここまでなるべくいい状態で競馬に使えるように心がけてきましたし、今後もそうやっていきたいと思います。メンバーも揃いましたし、いい競馬をお見せできればと思っております。よろしくお願いいたします。