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【ジャパンC】アーモンドアイの国枝師「充実した日々過ごさせてもらった」

デイリースポーツ
  • 2020年11月30日(月) 06時01分
 「ジャパンC・G1」(29日、東京)

 手に汗握る最後の直線。三冠馬3頭激突という世紀の一戦を、1番人気のアーモンドアイが鮮やかに制した。2着コントレイル(2番人気)、3着デアリングタクト(3番人気)を退け、自らのラストランを圧巻のG1V9で飾った最強女王は、これでキタサンブラック超えの歴代獲得賞金王に。年度代表馬争いにおいても一歩リードした。

 万感の思いで、愛馬のラストランを見守った。「とにかくホッとしました。無事に走って、結果も良くて」。国枝師は柔和なほほ笑みを浮かべながら、胸をなで下ろした。

 ともに戦ってきた日々が、走馬灯のようによみがえる。常に全力で走り切るタイプだけに、1戦ごとの消耗度は相当なものだった。それを考慮して、間隔を取りつつ、真剣勝負の連続。その中で、牝馬三冠やスーパーレコードでのジャパンC制覇など、数々の名ドラマを演じてきた。レースのあと、スタッフ総出で馬体に水を浴びせてクールダウンするのも、お決まりのシーンとなっていた。

 8冠馬VS無敗の3歳三冠馬2頭。ラストランにふさわしい、最高の舞台が整った。「(あの2頭に)能力があるのは分かっていたし、夢のような話だった。それでも、アーモンドアイの競馬をすればおのずと結果はついてくる」。泰然自若の姿勢を貫いてきた指揮官。結果、堂々と若き挑戦をはね返した。

 「アーモンドアイのおかげで、充実した日々を過ごさせてもらった。次のステージでは無事に子どもを生んでくれて、その子をやらせてもらえたら、こんなにうれしいことはないね」と未来へ夢を膨らませる。希代の名牝との別れを惜しみつつ、名伯楽の飽くなき挑戦は、次なるステージへと向かっていく。

提供:デイリースポーツ

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