「
ステイヤーズS・G2」(5日、中山)
充実一途の
ヒュミドールで
ステイヤーズSに挑む
小手川準調教師(49)=美浦=は、20年3月開業の新進トレーナーで、小林繁を愛する虎党でもある。5月の
青葉賞(
レアリザトゥール=16着)以来2度目の重賞舞台だ。
転機は夏の福島だった。
ヒュミドールはデビュー2戦目からダートの中長距離を使われていたが、「折り合いに不安がなく、心臓の強い馬」という理由で選んだ
信夫山特別を快勝。前走は
アルゼンチン共和国杯を除外になり、自己条件の
ノベンバーSへ。メンバー最速の上がり3F33秒4で突き抜け地力強化を示した。「(距離短縮に)うまく対応してくれました。今が充実期ですね。どんどん良くなっています」と上昇ぶりに手応えをつかむ。
最終リハは美浦Wで単走。馬なりで4F55秒2-12秒8と軽めだったが、「あまりやり過ぎないように。確認だけ」と予定通りを強調。ここまで地方交流を含め7勝を挙げ、夏を境に厩舎は好調モードに入っている。「うちでは目標を口に出して言うようにしています。それが馬にも伝わったかな。スタッフも楽しそうにやってくれています」。自然体で重賞初Vを目指す。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ