「
ステイヤーズS・G2」(5日、中山)
やはり長距離レースはジョッキーの腕がモノを言う。7番人気の
オセアグレイトが、初コンビを組んだ横山典に導かれ重賞初勝利を決めた。道中は好位3番手で我慢し、じっくりと脚を温存する。最後の直線で外に持ち出すと、逃げ込みを図る
タガノディアマンテを目標に一気にスパート。ゴール寸前できっちり頭差かわした。
引き揚げてきた52歳のベテランは、「疲れました」と言いながらも満面の笑み。「元気が良くて、抑えるのに苦労した。その分、ゴール前で思ったほどはじけなかったが、最後はよく頑張ってくれた。プラン通りです」と振り返った。これでこのレースは6勝目。岡部幸雄元騎手の7勝に次ぐ単独2位となり、師走名物のマラソンレースで存在感を存分にアピールした。
菊川師も「やっぱり、うまいですねえ」とジョッキーに最敬礼。「騎乗依頼のオファーを出したのは、前走(
アルゼンチン共和国杯=11着)の1週間後。レース前日も乗ってくれて、気合が入っていたようです。とてもいい競馬だったね」と、期待馬の初タイトル獲得に満足そうだった。今後は状態を見ながら、来年の
天皇賞・春(5月2日・阪神)を目標に調整する予定。「どこか一度使ってから行きたい」とトレーナー。大きな可能性を秘めた
オルフェーヴル産駒の動向から目が離せない。
提供:デイリースポーツ