まだ幼さを残す顔つきが少し頼もしく映る。デビュー2年目の
小林凌大騎手(19)=美浦・小西=は20年9勝をマーク(先週終了時点)。ルーキーイヤーの1勝から大きく数字を伸ばした。何せ、JRA初勝利が19年12月15日の中山1R(
スピーニディローザ)だ。デビュー187戦目での初Vと同期で最も時間を要したが、そこから地道に
ステップアップし続けている。
騎乗数も19年の198鞍から341鞍に。20年に入ってから着実に騎乗依頼も増えている。小林は「去年は勝ちたい気持ちが強過ぎたのですが、最近はレースでも焦らなくなりました。“勝てたらいいな”と思いながら乗るくらいの気持ち」と19年との違いを自己分析。そうは言いながらも、今年は思い切った騎乗で穴馬券を演出するシーンも目立った(2桁人気馬での馬券圏内7回)。
年始に掲げた目標は「月1勝」。年の瀬も迫り、年間12勝が実現可能なラインまで近づいてきた。「あと3勝なので頑張りたいです!」とラストスパートに腕ぶす今週は、土日とも中山で騎乗。前走3着の日曜8R
マーベラスアゲンなどでVを目指す。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ