「魁!海外馬券塾」(9日)
香港マイルで圧倒的な人気が予想されるのが、通算14戦13勝で現在10連勝中のゴールデンシックスティだ。今春に史上2頭目となる香港三冠を制した後に休養を挟み、秋に入ると上の世代の一流馬を相手に圧倒的な内容で重賞を3連勝。直線の半ばで外に出してからの加速力が桁違いで、一瞬にして勝負を決めるとゴール前では流す余裕を見せている。それでいて前走ではレコードに迫る1分32秒91の勝ち時計。日本の計時方法に換算すると1分31秒6程度になり、力は優にG1レベルにある。
日本からただ一頭の参戦となる昨年の覇者
アドマイヤマーズは、ゴールデンシックスティより前の位置取り予想され、先に抜け出しての押し切りを狙いたい。過去に日本馬は
香港マイルで
モーリスが
エイブルフレンド(15年)を、
アドマイヤマーズが
ビューティージェネレーション(19年)を負かしてきた。香港のマイル王の前に立ちはだかるのはいつの時代も日本馬だ。
条件戦2勝のみの実績でブ
リーダーズCマイルに臨み、最低人気で勝ったアイルランド調教馬オーダーオブオーストラリアは評価の難しい存在だが、近年の
香港マイルでは欧州勢が全く存在感のないことを考えると、静観が妥当ではないだろうか。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ