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【阪神JF】姉ダイヤの雪辱を妹シゲルピンクルビーが晴らす!/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2020年12月11日(金) 18時00分
 当方が高校中退に対して、弟は国立大学大学院卒の超イケメン。兄弟でこれほどまでに差がつくものなのかってくらい差がついてしまったが、競走馬の「きょうだい」にも同じようなケースは多々ある。もちろん、理想は揃って優秀ってケースなのは言うまでもなかろう。

 新馬戦を勝ち上がって、いきなり2歳女王決定戦・阪神JF(日曜=13日、阪神芝外1600メートル)に挑戦するシゲルピンクルビーは、昨年の桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤの半妹。父がダイワメジャーからモーリスに代わったことで、姉=黒鹿毛、妹=栗毛と毛色からして違っており、見た目は馬房で並んでいても“本当に姉妹なの?”と思ってしまうほど。実際、姉妹とも担当している上浜助手によれば「全く似てないですよね。毛色はもちろん、体形、性格も全然、違いますから」と苦笑いだ。

 とはいえ、アスリートで例えるなら、レスリングの伊調千春・馨、スピードスケートの高木菜那・美帆は外見的にはそれほど似ていなくても、同じくらいのポテンシャルを持っている。では「シゲルピンク姉妹」は?

「お姉ちゃんは我の強いところがいいほうに出ていたんだけど、近走は競馬へ向けてのアプローチが難しくなってきたんだよね。その点、妹は素直でおとなしいので扱いやすい。ただ、普段はおっとりしているけど、競馬では負けん気を出してくれて。新馬戦で競ったときに強さを見せてくれたのが心強いですね」

 最近はゲート入りなどで気難しい面を出している姉と違って、妹はレースの走りにだけ気持ちの強さを発揮できるよう。確かに馬混みでも全くヒルまなかった初戦の内容は、まだまだ奥があることを感じさせてくれた。ならばこの大一番でもチャンスあり?

「胴長でスラッとした体形の姉に対して、妹はずんぐりむっくりでマイルくらいが良さそうです。パワーもあるので力のいる馬場でも大丈夫。初戦はまだ緩い状態で使ったけど、ひと叩きして馬体も締まってきた。来年へ向けて、いい競馬をしてほしいですね」

 最後まで超強気発言は引き出せなかったが…。武田厩舎(2016年2月に解散)時代から、かれこれ10年以上の付き合いの上浜助手は、どちらかといえば顔に出やすいタイプ。今回は自信のある時の表情そのものだった。

 阪神JFを1戦1勝馬が制したのは11年ジョワドヴィーヴルのみ。条件的にはかなり厳しいが、伊調、高木姉妹は揃って五輪でメダリストになったではないか。桜花賞で銀メダルに泣いた姉シゲルピンクダイヤの悔しさを、妹シゲルピンクルビーがここで金メダルを獲得することで晴らしてほしいものだ。

(栗東の遠吠え野郎・難波田忠雄)

東京スポーツ

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