19日に中山競馬場で行われる
ターコイズステークス(3歳上・牝・GIII)の舞台となる中山芝1600m。このコースについて解説していく。
なお、中山競馬場の芝コースは内回りと外回りがあるが、芝1600mは外回りを使用する。
芝1600mは1コーナー横のポケットからのスタート。初角となる2コーナーまでは240mほどしかない。そのため、物理的に外枠のロスの大きなコースとして知られている。
日本一となる高低差5.3mを誇る中山競馬場の最頂部からスタートを切り、2コーナー出口から
バックストレッチにかけて4mほど下り、3コーナー中間地点から4コーナーはぼぼ平坦になる。最後の直線は310mで、残り180mから残り70mの地点に高低差2.2mの急坂が待ち構えている。ざっくり言えば、下り→平坦→下り→平坦→下り→急坂というイメージだ。このように、スタートから下り続けるコースレイアウトのため、ペースは比較的速くなりやすい。最後の急坂もあいまって、310mと直線は短いながらもゴール前は白熱した攻防が繰り広げられる。
2019年以降の古馬上級条件(1000万下クラス以上)の枠番別成績を見ると、1枠が複勝率31.4%で複勝回収率141%、8枠が複勝率21.4%で複勝回収率125%。コースの構造上、内枠有利は揺るぎないものの、馬場次第では8枠からでもチャンスはあり、馬券妙味も十分だ。
ターコイズSは5回中山の5日目。5回中山は全9日ともAコースを使用する。4回開催は前5日はBコース、後4日はCコースを使用していたため、夏場から温存されてきたAコースが開放された形だ。4回開催は時計を要し気味だったが、芝の生育状態が良かったのか5回開催は標準以上の時計が出ている。馬場自体は内外フラットといった印象なので、展開面の比重が大きくなるだろう。
また、
京成杯オータムハンデが行われた4回開催は野芝のみだったのに対し、この5回開催はオーバーシードで行われる。同じ条件ながら芝質が異なっていることは頭に入れておきたい。