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【有馬記念予想】 グランプリを獲るための調教の見方教えます! 調教捜査官・井内利彰が過去の調教傾向から“狙いたい馬”とは?/JRAレース展望

  • 2020年12月22日(火) 20時33分
 中山芝2500mで行われる有馬記念。過去5年の1着馬で最も多い調教パターンは週中(水曜日や木曜日)の追い切りがトラック馬場で、2015年から2018年の4頭は1週前追い切り、最終追い切りともにトラックだった。ちなみにトラック馬場とは、美浦なら南W、栗東ならCWといった調教コースのこと。

 この調教傾向に関係していると思われるのが、有馬記念のコース設定。スタート地点が外回りの3コーナー手前になるので、最初の1Fは下りになっている。そこで勢いがついたところでコーナーに入るため、ここをタイトに周回することが大切。その後は内回りコースとなるが、コーナーは計6回もあるので「コーナーをタイトに周回」することができるトラック調教馬が好走していると判断したい。

 もうひとつ、見ておきたいのが併せ馬。とくに1週前追い切りの段階で併せ馬を行い、そこで先着することが重要。過去5年の1着馬のうち、4頭がこれに該当していたし、3着以内馬15頭のうち、11頭が1週前追い切りの併せ馬に先着していた。

 これは秋のGI、重賞を戦ってきた馬たちに「まだ余力があるかどうか」の判定だと思ってよい。レースを使い続けていると、調教で強い負荷が必要ないと判断されることも多いが、ここは今年締めくくりのGIレース。おつりがないくらいの仕上げが勝利を呼び込むのだ。

 ファン投票で1位、2位の支持を受けたクロノジェネシスラッキーライラック。いずれも1週前追い切りはCWで行っている。併せ馬に関しては、調教欄によって違いがあるかもしれないが、先着という評価に等しい動きを見せていたので、キッチリと人気に応えてくれるような気がする。

 ただ、馬券的には穴っぽいところも狙ってみたくなるのが年末グランプリ。1週前追い切りまでを終えた段階で「トラック」と「併せ先着」のキーワードに合致する馬も何頭かいる。このあたりをうまく評価して、良い年を迎えたい。
(文=井内利彰)

現在、有馬記念予想特集ページを公開中! 2020年のGIはとにかく1番人気が強いという印象でしたが、調べてみると意外な発見が…! 以下よりぜひご覧ください。

1番人気がめっぽう強い今秋のGI戦線。波乱傾向の強い有馬記念も、1番人気が勝利するのか? 暮れの大一番をプロ予想家だけでなく、競馬好きの芸能人が大胆予想! 今年の締めくくりは『ウマい馬券』で楽しもう!

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