2006年に創設された芝1400mの定量戦。
阪神大賞典や
毎日王冠などと並ぶ高額賞金GII競走で、
有馬記念には向かわないス
プリンター、マイラーによるスピード争いが繰り広げられている。日割りの関係で、最終週が3日間開催となった2012年、13年には
有馬記念が行われた翌月曜日に開催されたこともあり、1年を締めくくる短距離重賞と位置づけられている。
過去10年で1〜3番人気馬は5勝2着4回3着3回。1番人気に限れば1勝3着1回で波乱含み。その代わりではないが、非根幹距離で行われる重賞競走だけに、いわゆる「リピーター」が多く、
サンカルロ、
リアルインパクトが連覇を成し遂げているほか、
ガルボ、
イスラボニータが2年連続で連対を果たし、
ダンスディレクターも15・17年と2着に好走している。
過去10年の連対馬20頭すべてが前走でマイル以下の距離を使われているのが特徴的。短距離のスピードレースだけに流れに乗り遅れるのは致命傷になりかねない。
◎
ステルヴィオは18年
マイルチャンピオンシップの優勝馬。
中山記念、
大阪杯と長めの距離を使われてきた時期もあったが、昨年の
安田記念のあとは短い距離にシフトして
京王杯SC、
スワンSと1400mの重賞で連続2着。
スワンS2着のあとは、
マイルチャンピオンシップには向かわずに、早い段階からこのレースを目標にしてきた。以前は末脚で勝負するタイプだが、短い距離を使いながら先行力を身に付けてきた。今なら阪神競馬場の内回りコースにも対応してくれることだろう。4代母が
シンボリルドルフの全姉で、3代母は90年の北海道市場において1億1500万円で落札された
ロイヤルファミリー。父
ロードカナロアから受け継いだスピードを生かせる舞台で3つ目のタイトルを狙っている。
○
フィアーノロマーノは昨年の2着馬で、阪神競馬場芝1400mは3戦して1勝2着2回と得意にしている舞台だ。父は豪州のチャンピオンス
プリンターで、豪州チャンピオンサイアー。シャトル供用された北半球では中・長距離GIを勝つような産駒を送り出しているものの、武器はスピードだ。南半球馬の本馬は、6歳とはいえ大事に使われて今回が19戦目。これまで1600mと1200mで重賞競走に勝っているもののベストは1400mのはず、勝てば重賞初勝利となる
団野大成騎手の手綱さばきに期待したい。
▲
インディチャンプは19年に春秋マイルGIを制覇。今年も
アーモンドアイや
グランアレグリアといった怪物級を相手に互角の勝負をしてきた。
母ウィルパワー、祖
母トキオリアリティーともにすべての勝ち鞍を1400m以下の距離で上げており、一族には
アイルラヴァゲインや
アウィルアウェイといったス
プリント重賞の活躍馬もいるが、
インディチャンプにとってはデビュー戦以来となる1400m戦。不安も残る。単穴評価に。
2歳時に
デイリー杯2歳Sに勝っている△
ジャンダルムは、これまでマイルを中心に使われてきたが、1400mに短縮された前走の信越Sでは最後まで集中力を欠かさずに走り切った。
スプリンターズS、
高松宮記念などに勝った
ビリーヴ産駒だけに距離短縮がプラスに出た格好だ。
快足△
マルターズディオサにとっては初めての1400m戦。逃げなければ競馬が出来ない馬ではないので、この枠ならば自分のペースを守れるのではないか。今回のメンバーならスピードは上位のはずだ。
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