「
紅梅S」(16日、中京)
ホッカイドウ競馬出身の
エムオーシャトル(牝3歳、美浦・鹿戸)が、桜の舞台を目指し、
紅梅Sで連勝を狙う。
3冠牝馬
スティルインラブをはじめ、
スイープトウショウ、
ローブデコルテ、
レッドオーヴァル、
シンハライトなどを輩出した牝馬の出世レース。中央入り初戦となった
黒松賞の勝ちっぷりから、そんな偉大な先輩にも引けを取らない、非凡な能力を感じさせた。
抜群のスタートから主導権を奪うと、後続に影さえ踏ませぬ逃走劇。「強かったね。楽しみな馬だよ」と手綱を取った田中勝の評価も高い。もともとはJRAでデビュー予定だったが、「仕上がりが早過ぎて、まずはホッカイドウ競馬からということに」とは鹿戸師。当地で8戦のキャリアを積み、満を持しての中央入りだった。
13日の最終リハでは主戦を背に美浦Wで単走。「いい動きだった。どんな競馬をするか楽しみ。G1?いや〜、そうなってくれればうれしいけどね」とカッチー
スマイルがはじける。トレーナーも「しっかりした馬で輸送は問題ない。内容次第では大きなところも。大事なレースになるね」とキッパリ。満開の桜を夢見ながら、新春の桶狭間で再び風を切る。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ