冬場の古馬中距離GII戦。昨年は
ブラストワンピースが制して8年ぶりの1番人気勝利となったが、参戦してくるトップクラスは次を見据えた仕上がりであることが多いことや、クセのある中山2200mを使用することなどから波乱も多い一戦だ。
1.大レースでの好走経験が必要
GIやGIIで好走実績がある馬が強いレースで、過去10年の勝ち馬のうち、それまでGIかGIIで3着以内に入った経験がなかった馬は皆無。中山2200m戦は底力が問われる展開になりやすく、実績面のハードルは高めに見積もりたい。
2.GI帰りが強い
過去10年の成績を前走クラス別にみてみると、前走GI組は[5-3-2-21]で複勝率32.3%と上々。以下、前走GIII組が[0-5-4-29]で複勝率23.7%、前走GII組が[3-0-2-18]で複勝率21.7%、前走オープン・リステッド組は[0-2-1-26]で複勝率10.3%、前走3勝クラス組は[1-0-1-13]で複勝率13.3%。前走GIを使ってきた馬に特に注目したい。
3.前有利
過去10年、4角5番手以内の馬は[8-8-5-34]で複勝率38.2%。中山2200mは後ろから動いて行きにくいコース形態をしており、基本的に前々で立ち回れる馬が好走しやすい。過去には
ドリームジャーニー、
ゴールドシップら後方から長く脚を使う実績馬が不発に終わっている。
ウインマリリンは昨年の
オークス2着馬で、前走の
エリザベス女王杯では差し馬が台頭する中、前で粘りを見せ4着。これまで中山で2勝していることや
スクリーンヒーロー産駒であることからしてコース替わりは問題ないだろう。斤量53kgで挑めるここは、牡馬相手でもチャンス十分と見る。