「AJCC・G2」(24日、中山)
春の大舞台を見据える古馬の一線級が集結。明け4歳勢が中心を担うが、中でも筆頭格は
菊花賞2着の
アリストテレス。無敗の3冠馬
コントレイルを苦しめた実力は、果たして本物なのか-注目が集まる。
春の大目標を目指して、昨年の
菊花賞2着馬
アリストテレスが、中山伝統のG2戦から始動する。無敗の3冠馬
コントレイルに最も近づいた実力馬。豊富なスタミナを武器に、V発進で盾獲りへの土台を築く。
2020年末に帰厩し、栗東坂路で徐々にペースアップ。1週前はCWで
ピノクル(5歳1勝クラス)と併せ、6F83秒2のタイムでゴール前では半馬身後れを取る形になった。見守った音無師は「本当はもう少し速い時計を出したかったが、ゆっくりになってしまった」とやや不満げ。ただ、動きそのものには納得した様子だった。馬体重は「今で500キロ(前走時474キロ)を超えるぐらい」と大幅増を示唆。それでも「成長して大きくなった。来週しっかりやって、中山までの輸送で絞れれば」と不安はない。
引き続き名手・ルメールが手綱を取る。「前走はすごくいいパフォーマンスでした。トリ
プルクラウンの馬といい競馬をしてくれたからね。デビュー時に乗った時よりも、馬は良くなっていた。今年は長い距離で楽しみです」とリーディングジョッキーも今季の飛躍を期待している。奥深い血統背景からも、本格化はこれから。まずは、初タイトル奪取で存在感を示したい。
提供:デイリースポーツ