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【AJCC予想】 上位人気も決して安泰とはいえない摩訶不思議なレース!? 攻略するうえで重視すべきポイントとは?/JRAレース展望

  • 2021年01月23日(土) 18時33分
 1960年の創設から、今年で62回目の施行となるアメリカジョッキークラブカップ。ラップ的にはかなりクセのあるレースで、毎年前半は3勝クラスと同じようなペースで推移し、しかも上がりも速くない。要は前に行った馬が有利ということなのですが、それだとレース全体のレベルとしても3勝クラスと同等ということになってしまいます。

 いや、むしろ3勝クラスより2勝クラスに近いレベルとさえ考えられるところ。ともかく、別定GIIとしては他に類を見ない不思議レース。時期的なものでしょうか。数年に1度、現役最強クラスの超大物も参戦しているレースだけに、それら大物の半数以上が敗れている事実も含め、過去にはこれが不思議でなりませんでした。

 しかしそれは、中山競馬場への適性を第一義と考えていたからこその難しさであったのかも知れません。じつはこのAJCCは、中山競馬場の重賞としては1、2を争う瞬発戦。中山適性よりも東京適性を重視すべきレースだったのです。

 データの残っている1988年以降、AJCCの出走馬、延べ373頭を“該当レース前に東京競馬場で勝ち鞍を持っていた馬”と“東京勝ち鞍を持っていなかった馬”に分割してみましょう。

 勝ち鞍ありが244戦して[26-22-20-176]で勝率11%だったのに対し、勝ち鞍なしが129戦[5-9-11-104]で勝率はわずかに4%。合計にすると373戦[31-31-31-280]で勝率8%という結果でした。

 前述したデータは東京施行の1996年、2002年の出走馬を除き、各馬該当年AJCC以前の成績を集計したものですが、これを見ても“東京競馬場で勝ち鞍を持っていた馬”が好成績を残していることは一目瞭然ですね。

 ちなみに、今年のAJCCは東京競馬場での勝ち鞍を持っていない出走予定馬が多く、アリストテレスヴェルトライゼンデサンアップルトンジャコマルステイフーリッシュソッサスブレイナイママノーブルマーズモズベッロの9頭が“東京勝ち鞍なし”ということに。アリストテレスヴェルトライゼンデといった上位人気も入っているのですが、上記の理由からこれらの馬は割り引くべきだと考えています。

 AJCCは中山適性ではなく、東京適性からのスタート。印ではなく『着眼点の提案』と『面倒な集計の代行』を職責と掲げる、岡村信将のウマい馬券・最終結論に ぜひご注目ください。
(文=岡村信将)

ただいま、『ウマい馬券』では予想を見ることができるポイントを、500pt無料で配布中! 今週はAJCCと来週水曜に行われる川崎記念を、予想の達人たちが徹底攻略。過去のデータや競馬場の傾向、馬場状態などを総合的に判断し、弾き出したオススメの1頭とは? 以下よりご覧いただき、ぜひとも皆様の予想にお役立てください。

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