「東海S・G2」(24日、中京)
リステッド競走2連勝の勢いに乗り、初めて重賞に挑んだ2番人気
オーヴェルニュがラ
イバルたちを完全制圧。後続に1馬身3/4差をつけてG2タイトル奪取に成功した。
刻んだタイムは1分49秒2。19年
インティの1分49秒8を上回る当レース最速タイムだ。ハイペースで逃げる
インティの3番手で折り合い、最後はためた脚をきっちり引き出した。
これで16年連続JRA重賞制覇となった川田は「手応え良く追走できました。コントロールの難しい馬だったので、条件が上がる方がペース的に競馬がしやすくなるということだと思いました」と振り返る。実戦騎乗は一昨年9月から昨年1月までの3戦連続騎乗(2勝)以来。1年前に、自らが打った布石が生きていた。西村師は「下級条件で足踏みしていた時、インに突っ込んであかなかったりしていたが、将雅は『それを覚えさせた方がいい』と。彼の乗り方が合っていたね」と感謝する。
同馬担当の梅内助手は男社会の極みだった厩舎サークルに、女性として道を作ってきたパイオニア。1993〜95年にアラブ馬の
シゲルホームランで
セイユウ記念3連覇があるものの、サラブレッドの重賞は初。「33年、長かった」と笑うが、恐らく次は
フェブラリーS(2月21日・東京)でG1初勝利のチャンスが待っている。
指揮官は「ジョッキーが乗れるか確認しないといけないし、オーナーとも相談。行くならいい状態で使わなければならない」と慎重な言葉も口にしたが、さらに上のステージが楽しみになる勝ちっぷり。参戦かなえば、府中決戦が一層盛り上がりそうだ。
提供:デイリースポーツ