「
シルクロードS・G3」(31日、中京)
再び、頂きへ-。2020年のNHKマイルC覇者
ラウダシオンが、意欲十分に電撃戦へ参戦する。
1200メートルのデビュー戦Vから徐々に距離を延ばして活躍の場を広げてきた。1400メートルで2勝を挙げると、1600メートルのNHKマイルCを制覇。初の古馬相手となった富士Sでも2着と力を示した。続くマイルCSこそ15着と大敗したが、21年もそのままマイル路線を歩むと思われた。
ところが、21年の始動戦に選んだのは6Fの舞台だった。斉藤崇師が理由をこう説明する。「(別定の)
東京新聞杯は59キロを背負うし、ここで結果が出れば選択肢が増えますから」。小倉2歳S3着以来の距離に「スピードがないわけではないし、左回りはいいと思っています。スタートがもっと速い馬がいるから、その中でどんな競馬ができるのか見てみたい」と期待する。
2カ月ぶりの実戦だが、仕上がりについても上々だ。1週前追い切りはM・デムーロを背に栗東CWで6F81秒0-11秒9(仕掛け)。最後に軽く追われただけでシャープに反応。鋭い伸び脚を披露した。約2カ月ぶりだが、帰厩後は5本の追い切りを消化しており、馬体に太め感もない。M・デムーロは「いつも動く馬。いい意味で変わらない。千六と千二は違うからやってみないと分からないけどね」と感触を口にした。
マイルのG1ウイナーが1200メートルに参戦するのは珍しいことではない。昨秋の
スプリンターズSを制した
グランアレグリアが直近の最たる例だが、過去には
ミッキーアイルや
レッツゴードンキといったマイルG1馬がス
プリント路線でも活躍した。
高松宮記念か、それとも
安田記念か。今後の目標が定まる一戦になる。
提供:デイリースポーツ