「根岸S・G3」(31日、東京)
巻き返しへの態勢は整った。
アルクトスは27日、田辺を背に美浦坂路で単走。同厩舎の3頭を引き連れる隊形で、軽快に駆け上がった。4F53秒8-38秒8-12秒4を馬なりでマーク。1週前の21日に美浦Wでの3頭併せで一杯に追われ、5F66秒3を計時。栗田師は「先週の追い切りに比べて、体の締まり具合や息遣いが良くなった気がします。あくまで
フェブラリーSが目標ですが、悪いところはない」と仕上がりに合格点を与えた。
2020年10月に
南部杯を日本レコードで制し、G1馬の仲間入り。連勝を狙った前走のチャンピオンズCは9着に敗れたが、実績のない1800メートル戦だっただけに距離延長が響いた印象。今回は〈2・1・0・0〉と相性のいい1400メートル戦。初めて背負う59キロが鍵になりそうだが、トレーナー「体が大きいので、斤量泣きはしないと思う」は問題なしを強調した。
ターゲットは次のG1とはいえ、きっちり結果を残したい一戦。指揮官は「これまでは間隔をあけて使ってきたが、今回は前哨戦を使える。それが体質強化の証し」と中2週で迎える大舞台を見据えた。
提供:デイリースポーツ