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【勝負の分かれ目 根岸S】本番を見据えた川田騎手の好騎乗でレッドルゼルが快勝

  • 2021年01月31日(日) 18時15分
 スマートセラヴィーメイショウテンスイサクセスエナジーの3頭が競り合うようにして、前半3ハロン34秒4、4ハロン46秒3という淀みのない流れをつくった。

 川田将雅が乗る1番人気のレッドルゼルも速いスタートを切ったが、自分のリズムで走りながら他馬を先に行かせ、中団のやや後ろにつけて3コーナーに差しかかった。

「次は1600mなので、1400mのなかでも次につながる競馬をイメージして乗りました」と川田。

 同じく本番のフェブラリーステークスを見据えているクリストフ・ルメールタイムフライヤーは、その1、2馬身前のやや外で脚を溜めている。

 4コーナーを回りながら、レッドルゼルタイムフライヤーの真後ろにつけた。

 直線に入り、ラスト400m付近でタイムフライヤーの前が開いた。

 川田のレッドルゼルは、その外に出るかと思いきや、外から伸びてきたサブノジュニアに蓋をされる格好になった。そのため一度は内に進路を切り替えたが、ラスト200m付近でタイムフライヤーが抜け出してスペースができると、再び外に持ち出してスパート。大外から追い込んできたワンダーリーデルとともに末脚を伸ばし、ラスト5完歩ほどのところで内のタイムフライヤーをかわし、外のワンダーリーデルも押さえ、先頭でゴールを駆け抜けた。

「手応えは抜群で、しっかりいい脚が使えたと思います。着差もわずかでしたし、外の馬とどちらが出ているのかわからないくらいでしたが、負けた感触はないな、というところでした」

 進路を切り替えながらも、手を休めることなく追いつづけた川田はそう振り返った。

 勝ちタイムは1分22秒3。過去10年の根岸ステークスで3番目に速いタイムだった。

「今日はとてもいい内容で走ることができましたし、具合もとてもよく、ここから改めて次に向かうための準備をしていきたいです」と川田。

 速い流れを追いかけすぎず、「次」を意識した競馬をしながら結果を出したレッドルゼル。一躍、フェブラリーステークスの主役に躍り出た。

(文:島田明宏)

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