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デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)
偉大な母に近づきたい。目下2連勝中の
アカイトリノムスメは、牝馬3冠を含むG1・5勝をマークした
アパパネを母に持つ。デビュー前から注目を集めていた素質馬が着実に階段を上り、いよいよ重賞の舞台に登場する。
デビューからの経緯は母子でよく似ている。2戦目の未勝利戦でVを飾り、続く
赤松賞で2連勝。
アパパネはそこから
阪神JFを制したが、“ムスメ”はじっくりと成長を促した。母も管理した国枝師は「お母さんは
キングカメハメハ産駒でしっかりしていたけど、この馬はディープの子で牝馬っぽいところがあるからね」と説明する。早い段階から無理をさせるのは得策ではないと判断して、母とは違う道を選んだ。
1週前は美浦Wで併せ馬を敢行。5F67秒0-38秒2-12秒1のタイムで古馬を相手に併入。軽快な動きを見せた。トレーナーは「いい動きだったね」と合格点を与え、「少しずつだけど、心身ともに良くなっている」と成長を実感している。
「現時点で母と比べるのはかわいそうだけど、今回で結果を出してクラシックに行ってほしいよね」と指揮官の期待は大きい。ラ
イバルを蹴散らし、重賞Vを決めた先に、母が輝いた舞台が待っている。
提供:デイリースポーツ