「
デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)
父ディープインパクト、
母アパパネと3冠馬を父母に持つ2番人気の超良血馬
アカイトリノムスメが、ゴール前の競り合いを制して3連勝で重賞初V。
アーモンドアイが引退した国枝厩舎から、また新たなスターが誕生した。この後は母が制した
桜花賞(4月11日・阪神)へ直行し、2歳女王
ソダシに挑戦する。2着は5番人気
アールドヴィーヴル、1番人気
ククナは3着に敗れた。
超良血馬がクラシック候補に名乗りを上げた。父母合わせてG1・12冠。偉大な両親を持つ
アカイトリノムスメが、最後の直線で
アールドヴィーヴル、
ククナとの争いをものにして重賞をゲットした。
これまでの3戦はスタートで出遅れていたが、今回は好発を決めて5、6番手でスムーズに折り合った。騎乗した戸崎圭は「無理せずにあのポジションが取れたし、その後もいいリズムで走れた。直線でもしっかり反応して伸びてくれた」とレース内容を高く評価。国枝師も「100点の競馬ができたね」と笑顔だった。
母アパパネは10年に牝馬3冠を達成した名牝。現役時代に管理していたトレーナーはこれまで「比べるのはかわいそうだよ」と語っていたが、産駒4頭目にして初のタイトル奪取に「この勝利でクラシックへ行けるからね」と目を細める。母の背中はまだまだ遠い。ただ、着実に近づきつつある。
この後は
桜花賞へ直行する。最大のラ
イバルとなるのは同じ金子真人オーナーが所有し、無傷4連勝で
阪神JFを制した白毛馬
ソダシだ。指揮官は「(オーナーは)すごいよね。紅白だよ」と笑いを誘いつつも、
アパパネの子どもでクラシックへ向かうことについては、「そりゃ、うれしいよ」と感慨深げ。これで母が歩んだ3冠ロードのチケットは手に入れた。あとはG1の大舞台で母に負けないパフォーマンスを見せるだけだ。
提供:デイリースポーツ