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【フィリーズR】“持っている馬”エイシンヒテン 先手を取ることが勝利への近道/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2021年03月10日(水) 18時00分
 英ロイヤルアスコットで並み居る世界の強豪を差し置いて1番人気に推された経験を持つエイシンヒカリ。一時はレーティングで世界1位に輝くなど、海外GI2勝の実績を誇る名馬だ。その初年度産駒が昨年デビュー。その中でJRAでの初陣を飾ったのがエイシンヒテンだった。

 2歳新馬戦の開幕3週目となる6月21日のデビュー。もっとも、勝ち上がりは9月6日で結局、4戦を要することに。しかし、記念すべき初勝利をエイシンヒカリの主戦でもあった武豊騎乗で挙げたことで、このエイシンヒテンが何かを“持っている”と感じたのは記者だけではあるまい。

 その“持っている馬”エイシンヒテンが、4・11桜花賞出走への正念場となるGIIフィリーズレビュー(14日=阪神芝内1400メートル、3着までに優先出走権)を迎えるとなれば、記者も自身の直感を信じて取材に突き進むのみだ。

 前走のクイーンCでは父エイシンヒカリをほうふつさせるかのように楽々と先手を取り、直線で一旦はリードを広げるシーンも。最後の最後に捕まり、0秒2差4着に敗れたものの、見せ場十分のレース内容に映った。

「レース後の団野君の話では“ずっと物見をしていた”ようですね。それでもあの内容ですから、最後まで集中して走れていれば、ラストにもうひと脚使えていたのかなとは思いますね。まだ幼くてフワフワする面が残りますし、内にモタれるところも。似なくてもいいところまで、父に似ていますよね(苦笑)」

 管理する渡辺調教師は前走内容を評価すると同時に、気性面の課題も挙げたが、父譲りの小気味いい徹底先行スタイルこそがエイシンヒテンの最大の魅力でもあろう。

「周りが速くても行けるのか。まあ、何が何でもハナというわけではないし、番手でも粘ってくれそうなので」と口にしながらも、「やはり逃げた白菊賞はいい勝ち方でしたし、行けるに越したことはないですけどね」と先手を取ることこそが勝利への近道とトレーナーも感じているようだ。

 世界にその名をとどろかせたエイシンヒカリの“長女”エイシンヒテンが今後、大きく飛躍するための足場にできるのか。後に「あのレースがターニングポイントだった」と言われるような走りを期待したい。

(鈴木邦宏)

東京スポーツ

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