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【金鯱賞】デアリングタクト無双 牝馬3冠達成した秋華賞前と「同じよう」

デイリースポーツ
  • 2021年03月11日(木) 06時05分
 「金鯱賞・G2」(14日、中京)

 昨年、史上初となる無敗での牝馬3冠を達成したデアリングタクトが10日、栗東坂路での最終リハで主戦・松山を背に文句なしの動き。この先に香港遠征を予定しており、ここできっちり勝っておきたいところだ。また、ジャパンC以来のグローリーヴェイズも、美浦Wで順調な仕上がりぶりをアピール。久々の2000メートルになるが、地力の高さでクリアしそうだ。

 先を見据えた仕上げには違いないが、無敗の牝馬3冠を達成した秋華賞前と同レベルの状態といえる。デアリングタクトは松山を背に栗東坂路で最終追い切り。単走ながら、しっかりとした脚色で徐々にギアを上げていく。軽快なフォームではじき出した数字は、4F52秒9-38秒3-12秒2だ。

 3週連続で追い切りにまたがった鞍上は「いつも通り直前は坂路での追い切り。いい時に比べると、まだ物足りないところはありますが、十分戦えると思います」と合格点を与えた。もともと休み明けはイレ込みが激しいタイプで、古馬になっても変わらない。オークスやジャパンCの前に聞かれた“絶好調”という言葉は出なかったが、杉山晴師は「秋華賞の前と同じような感じです」とコメント。現状の力は出せる仕上がりとみてよさそうだ。

 評価できるのは、真っすぐ走った点だ。ジャパンCで見せたモタれる悪癖の解消は、今回のテーマでもある。「先週は少し左にモタれていましたが、きょうはしっかりと真っすぐ走れていました」と松山。「どうしても苦しくなるとモタれてしまう。レースでもそこを乗り越えてくれれば」と課題克服へ期待を寄せる。

 今後はクイーンエリザベス2世C・G1(4月25日・香港シャティン)が視野に入る。「前哨戦だからといって、負けていいわけではない」と松山はきっぱり。勝って弾みをつけて海外へ。デアリングタクトの第2章が、桶狭間で幕を開ける。

提供:デイリースポーツ

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