栗東もだいぶ春めいた陽気になってきました。早くも栗東トレセンの桜がちらほら咲き始めていて、もうすぐ
桜花賞や
大阪杯が行われるんだな〜と実感します。毎年のことですが、自然から競馬の季節を感じるのって、いいものですね。今回はコ
ロナ禍でトレセンに長期間入れなかったことがあっての今なので、しみじみそんな思いにふけってしまいました。
さて、
天皇賞(春)の前哨戦である
阪神大賞典。昨年のこのレースを制したのは
ユーキャンスマイルでしたね。
昨年秋は休み明け初戦の
アルゼンチン共和国杯では4着でしたが、その後の
ジャパンカップと
有馬記念では二桁着順という成績でした。でも、そのあと休養を挟んで順調に乗り込まれており、復活の手ごたえは十分に感じられます。
「結果論ではありますが、昨年は秋にGIのローテーションを進ませるために、夏にしっかり休ませたのが合わなかったのかもしれません。昨年の秋はもうひと踏ん張りできない競馬が続いてこの馬らしさが見られませんでした。
そのあたりを意識しながら今シーズンの調整を進めたところ、いい頃の動きが戻ってきたんです。先週の3頭併せの追い切りもしっかり動きましたし、今週も余裕があっていい感じ。この馬らしさが戻ってきた感じです」と大江助手。
この馬らしさが戻ってきたら、さらに得意の長距離なら狙わずにはいられませんね。
「3000m以上の長距離戦は安定して成績を残しています。まずは昨年春以前のような走りをみせたいです。そして、昨年同様、ここを勝って本番(
天皇賞・春)に向かえたらいいですね」
(取材・文:花岡貴子)