17日に阪神競馬場で行われるアーリントンC(3歳・GIII・芝1600m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、2月下旬〜3月上旬に開催されていた2011〜2017年もデータの集計対象とした。

　過去10年、馬番別では最多となる5回の馬券絡みが6番。4回で2番、3番が続き、3回が10番、11番、12番となっている。

　参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。

1枠　0-1-0-10/11　複勝率9.1％　複勝回収率15％
2枠　0-1-3-8/12　複勝率33.3％　複勝回収率64％
3枠　0-2-2-8/12　複勝率33.3％　複勝回収率280％
4枠　1-1-0-13/15　複勝率13.3％　複勝回収率36％
5枠　3-1-0-13/17　複勝率23.5％　複勝回収率117％
6枠　3-1-1-13/18　複勝率27.8％　複勝回収率102％
7枠　0-2-2-17/21　複勝率19.0％　複勝回収率51％
8枠　3-1-2-15/21　複勝率28.6％　複勝回収率77％

【2018年以降】
1枠　0-1-0-3/4　複勝率25.0％　複勝回収率42％
2枠　0-0-0-4/4　複勝率0.0％　複勝回収率0％
3枠　0-0-0-4/4　複勝率0.0％　複勝回収率0％
4枠　0-0-0-5/5　複勝率0.0％　複勝回収率0％
5枠　3-1-0-2/6　複勝率66.7％　複勝回収率331％
6枠　0-0-1-5/6　複勝率16.7％　複勝回収率120％
7枠　0-1-2-4/7　複勝率42.9％　複勝回収率80％
8枠　0-0-0-7/7　複勝率0.0％　複勝回収率0％

　アーリントンカップは18年より施行時期が1回阪神開幕週から2回阪神4週目へと変更されている。施行時期が変更になって以来、3年続けて5枠の馬が勝利。1〜4枠合わせて[0-1-0-16]という数字が示す通り、開催時期の変更に伴い外枠有利が鮮明になっている。開幕週の絶好馬場を利して逃げ・先行馬が強いイメージのあるレースだが、開催時期の変更により傾向にも変化が生じている点に注意。馬券圏内9頭中6頭が3コーナー8番手以下で、差しが届いている。

　桜花賞で1分31秒1のレコードが記録されたように、超高速馬場となっている阪神の芝コースだが、阪神牝馬Sは7枠10番のデゼルが4コーナー8番手から1着、桜花賞は8枠18番のサトノレイナスが4コーナー16番手から2着した。ともに人気馬ではあったが、力があれば差してくることも可能だ。