青葉賞組がダービーを勝てないというジンクスはファンの間でもよく知られているが、それでも
シンボリクリスエスや
ゼンノロブロイなど活躍馬をしばしば輩出して重要な
トライアルという位置付けではあった。しかし近年は、12年ハナ差2着の
フェノーメノ以来本番での連対馬が出ておらず、
トライアルとしての存在感は以前より薄くなりつつある。
1.しっかりと末脚を使えるかどうか
一昨年の
リオンリオンのような逃げ切りはまれで、大抵の年では直線での追い比べになる。過去10年で4角3番手以内から3着以内に好走したのは4頭だけで、過去10年の勝ち馬10頭中8頭は上がり2位以内の末脚を使っていた。
2.一気の距離延長は苦戦
過去10年で、前走1800m以下の距離を走っていた馬は[1-1-3-53]で連対率3.4%・複勝率8.6%。過去より高速馬場で行われるようにはなってきているものの、東京芝2400mはスピードだけで押し切るのは困難な条件。相応のスタミナも求められるため、一気の距離延長は中々通用していない。
3.前走条件戦組も軽視できない
阪神芝2400mの
アザレア賞(1勝クラス)や中京芝2200mの大
寒桜賞(1勝クラス)、中山芝2200mの
山吹賞(1勝クラス)などを経てきた馬の活躍も目立つレース。前走が条件戦であったとしても、スタミナが要求されるコースで好走してきた馬は軽視できない。
アオイショーはズブさがあって立ち回りはあまり器用ではないが、直線で外に出されてからは非常に鋭い末脚を発揮できる馬。これまで中山コースしか経験がないものの、おそらく広い東京の方が合っているタイプだろう。距離延長は気にならず、重賞でも勝ち負けの期待は十分。