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【地方競馬】岩手競馬、禁止薬物陽性馬発生の原因と再発防止策を発表

  • 2021年05月14日(金) 17時09分
 平成30年度及び令和元年度において、岩手競馬の競走馬5頭から禁止薬物ボルデノンが検出された事案について、先般、盛岡地方検察庁が不起訴とする処分を行った。

 これに伴い岩手県競馬組合は13日、岩手県警察本部から説明を受けた捜査結果及び組合による調査結果を基に、一連の禁止薬物陽性馬発生の原因を整理し、これを踏まえた対応として、現在の再発防止策に継続して取り組んでいくことを発表した。

(1)競走馬からボルデノンが検出された原因について

【組合としての整理】
敷料として利用されていた稲わらにボルデノンが含まれており、それを馬が食べたことによるものである可能性が高い。

(2)稲わらにボルデノンが含まれていた理由について

【組合としての整理】
稲わらにボルデノンが含まれていた理由については、第三者による混入の可能性、ボルデノンが稲わらの中で自然発生した可能性のいずれも否定することが出来ない。

(3)今後の再発防止について

【原因等を踏まえた対応】
これまで講じてきた、敷料へのウッドチップ使用などの対策については、基本的にこれを維持することにより、再発を防止する。

◆主な対策
・敷料へのウッドチップ使用については「岩手ルール」として継続
・監視カメラによる監視や警備員による警備を継続

【理由】
(1)敷料の稲わらを介した禁止薬物摂取の可能性を考慮し、敷料を、馬が口にすることが少なく、組合がその品質を管理することができるウッドチップに変更したことにより、その可能性は排除されている。

(2)人為的な薬物混入の可能性が否定できないことに加え、ウッドチップであっても、馬が口にすることを防止できないため、餌や敷料への薬物の混入を防止する観点から、監視カメラによる監視や警備員による警備体制を段階的に強化し、維持している。

(3)敷料をウッドチップに変更して以降、禁止薬物陽性馬の発生がないことから、警備等の対策と併せて、再発を防止することができているものと考えられる。

◆参考
禁止薬物陽性馬の発生状況

・平成30年度
7/29(日) 盛岡 スターズレディ(牝5) 2着/9頭 三野宮(水沢)
9/10(月) 水沢 ウバトーバン(牝4) 2着/10頭 高橋(水沢)
10/28(日) 盛岡 ヒナクイックワン(牡3) 1着/10頭 高橋(水沢)
12/17(月) 水沢 ネイチャーサムソン(牡2) 3着/8頭 晴山(盛岡)
・令和元年度
11/10(日) 盛岡 ノアクリスティン(牝3) 2着/8頭 櫻田樹(盛岡)

(岩手県競馬組合のリリースより)

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