「
オークス・G1」(23日、東京)
無敗街道を突き進み、2冠目もその手につかもうとしている
ソダシだが、ここを照準に仕上げてきたラ
イバルたちも黙ってはいない。白毛馬の進撃を食い止め、樫の女王の座に就く可能性を秘める有力馬を紹介していく。
◇ ◇
ラストチャンスのフ
ローラSを快勝して本番の切符をつかんだ
クールキャットだが、陣営は早くから樫の舞台を意識していた。芝7F戦でデビュー勝ちして、徐々に距離を延長。その後は勝ち切れなかったが、初の二千だった前走でようやく努力が実を結んだ。
奥村武師は「デビュー前から東京の2400メートルが一番合うと思っていた。跳びが大きくて小細工が必要な馬場は合わないですからね」と胸を躍らせていた。
12日に美浦トレセンに帰厩すると、翌13日から坂路を元気良く登坂。「体にメリハリがついてすごい。こちらが、思っていたような理想的な体になってきた」と想像以上の上昇ぶりを喜んだ。
ソダシとはアルテミスS5着以来の対戦。「王道を歩んできた馬だから強い。
チャレンジャー精神で」と無敗の
桜花賞馬をたたえながらも「母の
メジロトンキニーズは東京の2400メートルでいい競馬をしているし、距離はドンと来いですね」と期待を口にした。未知の距離に血統の裏付けは何よりも心強い。
過去、フ
ローラSを制して樫の女王に輝いたのは86年
メジロラモーヌ、87年
マックスビューティ、10年
サンテミリオン(
アパパネと同着)の3頭。新コンビを組む名手・
武豊を背に、偉業達成に挑む。
提供:デイリースポーツ