今年は阪神から中京に舞台が移る。当然、過去のデータをそのまま適用することはできないが、それでも、変わらない傾向はあるはずだ。たとえば、前走GI出走馬の信頼度の高さ。過去10年では[3-3-3-8]と優秀で、複勝率は5割を超える。しかも昨年は、10人気優勝のパフォーマプロミスを含め、1〜3着を独占。また過去10年では、7人気以下で馬券になっていた馬は7頭いたが、そのうち6頭が6歳以上の高齢馬だったことにも注目してみたい。

「人気馬を素直に信頼して良いかわからない」、「穴をあけそうな人気薄の馬が知りたい」。 そんな時に役立つのが、ケシウマの予想バイブル『パーフェクト消去法』です。過去10年の データから導き出した消去法で、あなたの馬券検討をサポートします。

　先週のダービーでは【注目馬】のステラヴェローチェが9人気3着！京王杯SCでも【注目馬】のカイザーミノルが8人気3着。【残った馬】の1人気ラウダシオンと10人気トゥラヴェスーラも馬券になり、3連複は16,740円、3連単は85,730円の好配当となりました。今週もご期待ください。

　ここでは、鳴尾記念の消去条件のうち1つを紹介します。

【条件：前走4角10番手以下(前走大阪杯出走馬は除く)】
■実績：[0-0-0-20]
■複勝率：0%
■該当馬：アメリカズカップ、サンレイポケット、ブラストワンピース
(過去の主な該当馬：20年レッドガラン3人気5着、17年デニムアンドルビー4人気6着)
■解説：阪神で行われた過去10年では、前走後方で競馬をしていた馬は苦戦傾向にあった。重賞レベルでは簡単には前が止まらず、逆に直線の急坂で差し、追い込み馬の勢いが削がれるからだろう。ならば舞台が中京に替わっても、その条件は同様。前走で4角10番手以下で競馬していた馬は、直線急坂コースのGIである大阪杯組を除いて割り引きたい。※データは過去10年間を対象。なお今年は、中京に開催が変更されている。

　 上位人気と予想されるサンレイポケットが消去データに該当しました。前走では、好走例の多い新潟大賞典を勝利。また、近8走は新潟、東京、中京を中心に好結果を残してきた左回り巧者で、例年の阪神から中京替わりを狙っての参戦でしょう。ただし中京コースでは、条件戦で2勝を挙げていますが、前々走の金鯱賞では6着、4走前の日経新春杯では4着と少し足りない成績です。どちらもGIIなので格の問題もあるのかもしれませんが、今回は差し、追い込みという脚質的な理由も影響していると判断し評価を落とします。

　おなじく消去データに該当したブラストワンピースは、前走の4角16番手は心房細動によるもので再考の余地はありそうです。それでも、5か月ぶりの長期休養明けにくわえ、過去10年では[0-0-1-13]と不振な関東馬ということもあり、見送る手はありそうです。

　さらに、残りの条件は『パーフェクト消去法』にて公開中です。はたして、今年もGI組なのか？ 6歳以上の人気薄馬で注目の馬は？ ケシウマの予想バイブルを、ぜひお役立てください。