前走の
京王杯SCを勝ち、東京競馬場での成績を4戦3勝2着1回とした
ラウダシオン。改めてこの馬の東京競馬場との相性の良さを感じさせました。
「東京の1400という舞台はこの馬にすごく合っていると思っていました。スタートも決まっていい位置で追走できましたし、ジョッキーも前に逃げている馬についていかず自分のペースで走らせてくれたのが大きいかな、と思っています」と斉藤師。
彼にとっての課題は、テンションの高さでしょう。
京王杯SCから
安田記念まで中2週という短いレース間隔にもかかわらず、あえていったん放牧に出したのはテンションの調整のためでした。
「スケジュール的にタイトだったのですが続けて使うとテンションが上がってしまうので、1週間だけノーザンしがらきさんのほうに放牧に出しました。その効果があってすごく
リラックスして戻ってきました」
26日水曜に戻ってきて、28日金曜に1週前追い切り、そして6月2日に最終追い切り、と間隔の詰まったスケジュールだけみると大丈夫かな?と思いましたが、いえいえ大丈夫。そのあたりを計算して、先週は一杯に追って、今週は「やりすぎないように」(斉藤師)軽めの調整で仕上げられています。
「身体だけは動くけど気持ちを乗せ過ぎないように。軽めではありましたけど、このようなかたちのほうが競馬に
リラックスして向かえるかな、と思います」
強い馬はいますが、筆者はとても期待しています。
「ここまで順調にこれました。舞台はすごくいいと思います。GIを勝ったとき(
NHKマイルC)以上に強いメンバーが揃っていますので、胸を借りるつもりで一生懸命頑張ってもらえたらな、と思っています」
(取材・文:花岡貴子)