完全復活だ。
秋山真一郎騎手(42)=栗東・フリー=が3週間ぶりにカム
バック。20年10月の腰椎骨折手術から21年2月に復帰していたが、5月末に腰を固定している金属を取り出す抜釘(ばってい)手術を行っていた。
術後は患部周辺の筋肉をほぐし、可動域を広げるリハビリに専念。16日に調教を再開し、2頭に騎乗して汗を流した。感触を確かめて「変わった感じはないです。大丈夫」と力強くうなずいた。
JRA通算1012勝の腕を待ち望む関係者、ファンの声は多かった。「すごくたくさんの人に励まされた。騎乗依頼も来たし、感謝しかない」。
年齢的にベテランの域に達したが、飽くなき向上心は尽きることがない。「子どもの頃から競馬を見ていて、子どもながらに騎手のフォームの良しあしが分かった。きれいなフォームで乗ることが自分のこだわりであり原点。それができなくなったら俺じゃない。まだまだ現役で頑張ります」と意欲を見せていた。
19日阪神11R
ラセットは「しまいは確実に伸びますが、前走のように全体時計が速いと持ち味が生きない。ひと雨降ってほしい」とソフトな馬場を希望。20日阪神10R
ムジカは
マーメイドS出走こそかなわなかったものの、「力のある馬ですし、3勝クラスなら。前走は狙い過ぎた。うまく運べれば」と気合十分。華麗な手綱さばきで、再びファンを魅了する。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ