中央競馬の数少ない3歳ダート重賞の
ユニコーンS。去年の勝ち馬
カフェファラオが今年に
フェブラリーSを勝ったことで、6年連続勝ち馬がその後にGI、JpnIの勝ち馬になっている大注目のレース。過去5年は、上位3番人気以内の勝利(1番人気2頭、2番人気2頭、3番人気1頭)、かつ3着以内に3番人気以内の2頭が必ず入っている人気馬が強い傾向。オープン特別、地方交流重賞の実績馬が抽選の心配なく目標にできることが、上位人気馬の安定した成績につながっています。
ただ、そんな人気馬が強い傾向のレースですが、今年は青竜Sの結果と人気馬のローテから荒れる可能性を感じます。今年の青竜Sは、1〜3着馬がすべて1400mからの距離延長ローテ。また、1着馬は勝っているのが1200mのみで、2、3着馬も1400mでしか勝っていない馬。展開と雨の影響からかなりスピード能力が問われたレースとなりました。これはレアケースと言える結果で、そのまま
ユニコーンSにつながる可能性は低いと考えています。
また、上位人気馬(netkeiba想定人気)は、
端午S勝ち馬で距離延長ローテの
ルーチェドーロ、スタートの接触で気性面の不安を見せた
ラペルーズ、スピード色が強かった
ゲンパチフォルツァ、海外帰りで国内ダート初出走の
ピンクカメハメハ、
昇竜S勝ち馬で1400mを逃げて連勝中の
カレンロマチェンコ。各馬に不安があり、例年1、2頭出走してくる誰でもわかる強い馬はいません。
この2点から、今年は人気薄を積極的に買いたくなります。そんな中でおもしろいと感じる人気薄の馬は、
ティアップリオンと
ケイアイロベージ。
ティアップリオンは、好メンバーが揃った
黒竹賞(中山1800m)勝ち馬。青竜Sは4着に負けましたが、上記のように青竜Sはスピード能力が問われたレース。1800mを先行して持続力を活かして好走していた馬には不向き。それをこれまでと違う差す競馬をして最速上がりの0.5秒差。例年の
ユニコーンSの流れなら持続力がより活きることはプラスになります。レアケースでの凡走で人気落ちは魅力です。
ケイアイロベージは、ペースの流れた阪神1800mで持続力を活かして長く脚を使って3馬身差完勝。1600mは忙しそうでいかにも1800m向きに見えますが、こういうタイプが差して馬券圏内まで持ってこれるのが
ユニコーンS。半兄
クインズサターンのイメージとも被ります。
去年は11番人気3着の
ケンシンコウを5番手評価で3連単を的中できました。
ケンシンコウに重なる馬も出走してくるので、例年と違って少し手広く穴を狙いたいレースになっています。全馬評価を記載する
ウマい馬券の最終結論に注目してください。
(文=nige)