過去データをみると「再好走」もひとつのキーワードになっているのが
宝塚記念。
近20年馬券圏内データからは、2年連続で2着になっているという馬は4頭も出ている。02&03年
ツルマルボーイ、07&08年
メイショウサムソン、10&11年
ブエナビスタ、そして19年&20年
キセキ。面白いことに2年連続2着というパターンは多いのである。しかし3年連続となると事例なし…。
キセキはそのジンクスが破れるのだろうか。
一方、2年連続1着になっているのは13&14年連覇の
ゴールドシップただ1頭。
しかしこの
ゴールドシップも3年連続勝利を賭けた15年では単勝1倍台に支持されながら15着に大敗している。そのとき勝ったのは
ラブリーデイ(6番人気)。ダントツ人気馬が沈んだために、馬連万馬券、3連複10万円台、3連単は50万円超えという波乱になった。
ついでに人気馬の敗戦パターンを述べておくと、17年
キタサンブラックも単勝1.4倍台ながら9着という大敗が記憶に新しい。大物の凡走だって起こらないわけじゃないと、一応肝には銘じておきたい。
さて、そんなわけで今年人気になるのは昨年の覇者
クロノジェネシス。
乗り替わりも鞍上ルメールならば人気は落ちることはない。稍重で行われた昨年が6馬身差の勝利。天気予報からは週末の馬場悪化もありそうだが、そうなればさらに人気に拍車がかかる。
確かに今年もタイム指数
ジャッジからいえば
クロノジェネシスは圧倒の存在。ほぼマイナス事項もない。過去データから2年連続勝ちきりは壁があるのかもしれないが、馬券圏内可能性となれば、明らかにこの馬が筆頭候補だ。
タイム指数からのアプローチとしては、
宝塚記念は毎年基準が110レベルとなる。馬券圏内になるならば、平均値もしくは近3走値でそこをクリアしていたい。そしてこれがもう一段アップして、近3走以内に115レベルがあるとなると、さらに確率は高くなる。
じつは昨年、この近3走以内115を持っている馬はズバリ3頭だけだった。その3頭が
クロノジェネシス、
キセキ、
モズベッロ。ズバリ上位3頭となってしまった。
では今年、その近3走以内115持ちはいるのだろうか?
今年は2頭、
クロノジェネシスと
レイパパレだけ。昨年は値を持っていた
キセキと
モズベッロも、今年近3走ふるわず。惜しいのは
カレンブーケドールで2走前が114という数字。まあこちらも印抜けない1頭だろう。
今年は
クロノジェネシスと
レイパパレが上位2頭評価。そこに割り込んでくる3頭目探しとなりそうだ。それぞれ微妙なライン上。昨年のような人気薄台頭に期待したい。
(netkeiba・大石川大二郎)