前週、2歳新馬戦が東京、阪神、札幌競馬場で計7レースが行われた。一昨年の
デイリー杯2歳Sを制した
レッドベルジュール、昨年の同レースを制した
レッドベルオーブの異父弟として注目された
レッドベルアーム(牡、
父ハーツクライ、栗東・藤原英)が27日の阪神5R(芝1800m)でデビュー。見事1番人気に応えて快勝した。
好スタートから好位のインを取ると、前を行く2頭を見ながら折り合い十分に追走。直線で2頭の外に出すと、最後は逃げ込みを図る2着馬をゴール前できっちりとらえた。手綱を取った福永は「まだ余裕があるなかでも勝ってくれました。いい練習ができて、勝ち方も良かったですね。これからが楽しみです」となかなかの高評価。今年のダービーを制した藤原英厩舎から楽しみな逸材が飛び出した。(レース評価B、将来性★★★★)
先週の新馬勝ち馬評価一覧
ジオグリフ(牡、父
ドレフォン、美浦・木村)
土曜東京5R・芝1800m、ルメール「スタートは良かったし、道中もまじめに走っていた。センスがあるね。反応は遅かったけれど、坂を上がってからはいい瞬発力を発揮し、いい脚を使ってくれた」(B、★★★★)
アバンチュリエ(牡、父
モーリス、美浦・手塚)
日曜東京5R・芝1600m、柴田善「芝を走らせた感じでこれは走ると思った。前向き過ぎるところがあるので心配したけど、馬の後ろで冷静に折り合ってくれたのは良かったね。次もこんな雰囲気で走ってくれれば楽しみだよ」(B、★★★)
コンバスチョン(牡、父ディ
スクリートキャット、美浦・伊藤圭)
日曜東京6R・ダート1400m、三浦「攻め馬の良さが出ればいい競馬ができると思っていました。まだ緩かったり、競馬の雰囲気にのまれてテンションが上がったりと子どもっぽい面があるので、もっと良くなりそうです」(B、★★★)
タガノフィナーレ(牝、父
エピファネイア、栗東・浅見)
土曜阪神5R・芝1400m、松若「軽い走りで、芝はいいと思っていました。ゲートセンスが良くて自分から進んでくれました。物見をしながらでも乗り手の指示に反応してくれました。体が弱い馬なので、まだまだこれからだと思います」(C、★★★)
キングエルメス(牡、父
ロードカナロア、栗東・矢作)
土曜札幌5R・芝1200m、坂井「血統馬らしく、いいフットワークでセンスのある走りです。抜け出してから遊ぶところがあり、これからが楽しみです」(C、★★★)
ラブリイユアアイズ(牝、父
ロゴタイプ、美浦・黒岩)
日曜札幌5R・芝1200m、団野「追い切りと金曜のゲートに乗りましたが、2日ともいい感触でした。まだ緩さがあって良化途上ですが、そんな中でもしっかり脚を使って勝ってくれましたね。全体の緩さが解消してくれば、今後が楽しみです」(C、★★)
(評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階)
提供:デイリースポーツ