クラシック三冠は皆勤賞、
凱旋門賞にも挑んだキャリアを持つ
クリンチャーは、今度は大井の
帝王賞に参戦します。
5月27日に大山ヒルズから栗東トレセンに帰厩。予定レースの1か月前に帰厩するのは
クリンチャーのいつもどおりのパターンですね。今回のパートナーは
クリストフ・ルメール騎手ですが、16日の調教に騎乗で初コンタクトをとっています。
「ジョッキーには『いい馬。乗りやすい』と言って頂きました。追い切るごとにスイッチも入ってきており、いいかんじです」と担当の長谷川助手。
管理する宮本師も「ここまでの調整はすこぶる順調ですね」と目を細めます。
「ナイター競馬が初めてなので、それが気になるくらいです。相手は強くなりますが、楽しみですね」(宮本師)
ナイター競馬だけでなく、
大井競馬場も初めてとなりますが「右回りは合っている」(長谷川助手)ので心配はいらないと思います。
ちなみに、ここまでいろんな経験をしてきた
クリンチャーですが、7歳で28戦、参戦した競馬場は中京、京都、阪神、中山、東京、ロンシャン、新潟、佐賀、名古屋に続いて10場目となります。かなり多くの競馬場を走ってきたほうに入ると思いますが、その中にロンシャンを含むキャリアを持つ馬は希少でしょう。実にタフにいろんなことをこなしてきたのだと思います。
クリンチャーに歴史あり、ですね。そう思うと、初・大井、初・ナイターも克服できる気がします。頑張ってきてくださいね!
(取材・文:花岡貴子)