「プロキオンS・G3」(11日、小倉)
躍動感は十分だった。
ワイドファラオは7日、栗東坂路で単走。馬場の中央を力強く駆け上がると、ラストは左右からハミをかけられ、さらにスピードを上げる。1Fごとに加速する、理想的なラップを刻んで4F54秒0-38秒9-12秒2をマークした。
辻野師は「先週CWでやりましたし、輸送もあるので坂路でサッと。いいですね。体調自体も良さそう。いい形で競馬に行けそうです」とうなずく。20年の
かしわ記念V後は6連敗中だが、近2走は4、3着と復調気配。「
フェブラリーSのあとにリフレッシュさせて、体の痛い、硬い、つらいところを取りました。別馬のように体の張り、毛ヅヤが良くなり、馬に活気があります」と手応え十分だ。
騎乗する福永も「以前ほどの行き脚もないし、千八だと少し甘くなっていたので、千七はちょうどいいかも。復調してきているしね」と好勝負を意識する。小回りや斤量58キロなど、克服すべき課題はあるが、実績は最上位とも言える存在。久々のタイトル奪取で、再進撃を開始する。
提供:デイリースポーツ