「函館2歳S・G3」(17日、函館)
400キロに満たない小柄な馬体が弾んだ。
ポメランチェは14日、函館Wで藤岡佑を背に3頭併せを行った。先行する
ヒルノロワール(2歳新馬)、
ルールダーマ(6歳2勝クラス)の2頭を6〜7馬身追走する形でスタート。直線で内に入り、鋭く伸びると5F69秒3-39秒7-12秒3を計時し、前者と併入、後者に1馬身先着を決めた。牧田師は「いい動き。いい調教ができた。ずっとここで調整して、落ち着きが出たね」と満足げな表情を浮かべた。
ひときわ際立つコンパクトな馬体に、極端に短い尻尾。個性的な容姿にぞっこんの藤岡佑は「とにかくかわいい馬。人気が出たら乗っている自分としてもうれしい。そうなれるように頑張りたい」と闘志を燃やしていた。
札幌芝千二の新馬戦で1分7秒9の2歳コースレコードで逃走V。鮮烈なデビューを飾り、2連勝へ期待は高まる。鞍上は「(初戦は)札幌だったので(函館との)比較はできないけど、自身で刻んだラップではある。スピードは上位だと思うので、同じように能力を発揮できるか」と気を引き締める。自慢の快速を生かし、まずは世代最初の重賞をモノにする。
提供:デイリースポーツ