展開はミドルペースと予想。今回は典型的な逃げ馬不在のメンバー構成で、枠と騎手の思惑1つで逃げ馬が入れ替わりそうなだけに非常に隊列が読みにくい一戦。ただ、函館2000mのコース形態を考えると極端なスローペースまでは落ちなさそうで、ややスローからミドル程度と見ておくべきだろう。時計もやや掛かり気味を考慮すれば底力が求められるレースで、実力差がないメンツなのでかなり難解となりそうだ。
各馬の並びとしては、
カフェファラオに
ジェットモーション、
トーセンスーリヤ、
マイネルウィルトス、
ワールドウインズが先行。差しに
アドマイヤジャスタ、
サトノエルドール、
タイセイトレイル、
ディアマンミノル、
バイオスパーク、
ハナズレジェンド、
マイネルファンロン、
レッドジェニアル、
ワセダインブルー。そして
アイスバブルと
ドゥオーモが追い込みを狙う形か。
その中でVポジション候補は、さすがに逃げ馬不在のメンバー構成なので【逃げ馬と先行馬、好位勢で4角7番手以内から運ぶ馬】としておきたい。主に有力馬で該当するのは、
トーセンスーリヤ、
ワールドウインズ、
カフェファラオの3頭となりそうだ。
【有力馬解説】
まずは
カフェファラオ。ダートでの実績を踏まえれば夏のローカル重賞のメンバーでは格上で、馬場との相性さえ克服できればもちろん驚異的な存在である。ただ、馬体面を見る感じでは芝はあまり合っていない印象で、斤量58.5キロでどこまで戦えるかだろう。ここは人気先行型ならば他の馬から攻めたいところで、一応相手には入れておくが基本的には買いたくない馬である。
次に
マイネルウィルトス。2連勝の内容や過去の北海道シリーズでの走りを見ても重賞級の逸材で楽しみな1頭である。ただ、ペースが緩み気味になることは正直言ってマイナスで、地元の丹内騎手がどこまで攻めた乗り方ができるかが一番の焦点となるだろう。そうは言ってもこのメンバーならば上位評価で、今後に向けての試金石の一戦となるに違いない。
トーセンスーリヤは昨年の
札幌記念では期待以上の走りは出来なかったが、さすがにメンバーレベルが楽になるここならば巻き返しの可能性は高い。また、先行馬が少ないメンバー構成もプラスで、スッと前目につけてしぶとい脚を見せれば十分に通用する力はある。それなりの評価が必要な1頭で、今乗れている鞍上にも注目したいところだ。
サトノエルドールの前走は、
ルメール騎手が周りにスペースを与えない最高の騎乗での勝利で、出遅れと最内枠を上手くカバーする見事な競馬であった。ただ、今回は多頭数のレースに加えて乗り替わりは正直言って不安な印象で、前走よりもメンバー強化のここは相当苦しいと言える。ここは評価を落としたい1頭で、基本的には相手の押さえまでで問題なさそうだ。
【オススメの穴馬】
ワールドウインズ。前走は勝負所で万事休すの競馬で、外からプレッシャーを掛けられる苦しいレースが響く悔しい敗戦であった。また、今回は逃げ馬不在のメンバー構成でスッと好位置を取って外に出す意識が強ければ、さすがに巻き返しの可能性が高い。ポテンシャルだけで見ればGIIでも勝ち負けできるレベルなので、人気の盲点となっているここで大爆発して欲しいところだ。
以上のようにそれぞれ5頭をピックアップして上位の馬を
ジャッジした。初の北海道シリーズの馬も多く、決してレベルが高いメンツではないので正直言ってどの馬にも馬券に絡むチャンスがありそうだ。そういった状況ならば枠と当日の馬場が結果に大きく影響を与えるので、注視した上で馬券を組み立てたいところ。
2021年度のGIの回収率は200%、6月の重賞でも同じぐらいの数字を残せているので、今週の
函館記念に関してもキッチリ狙って率にこだわりたい。ぜひ、読者の方は日曜日の最終的な◎の
ジャッジに期待して頂き、高配当をゲットして本格化する夏競馬に向けて良い流れを掴んで欲しい。
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