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【アイビスSD】ライオンボス 最終リハで狙い通りの実戦走!真夏の新潟で復権だ

デイリースポーツ
  • 2021年07月22日(木) 12時33分
 「アイビスSD・G3」(25日、新潟)

 このタイトルだけは譲れない。屈指の千直巧者ライオンボスが、目標の一戦に向けてきっちりと態勢を整えた。美浦Pでの最終リハは21日、馬なりに終始したが、実戦を想定した内容で狙い通り。真夏の越後路で復権を目指す。

 2馬身半後方にグリーンチョウサン(2歳未勝利)を従える形で美浦Pを発進したライオンボス。直線で馬場の八分どころへ持ち出すと、内に入ったパートナーを余裕十分に待ち受ける。最後まで馬なりのままだったが、両者馬体を合わせてフィニッシュラインを駆け抜けた。

 5F72秒2-40秒7-13秒1のタイムに、和田郎師は「先週(3頭併せを)やっているので、もう負荷をかける必要はないと思った。(レースでは)先行することになると思うので、後ろから来るのをしのぐイメージで」と調教の意図を説明。「適度に気合が入っていたし、馬体に張りもあります。狙い通りの調整ができました」と満足げに振り返った。

 当レースは3年連続での参戦となる。一昨年は条件クラスから一気の3連勝で重賞初制覇。昨年は逃げたジョーカナチャンをとらえ切れず2着敗退も、千直では歴代最多タイの4勝をマークする。コンビで3勝を挙げる鮫島駿は、「スペシャリストですね。スピードがあって、道中で息を入れられる。全力で走り切るのは難しいだけに、そのあたりがいいんでしょう」と相棒への信頼は絶大だ。

 主戦にとっては是が非でも欲しいタイトル。一昨年はレース前日の落馬負傷によりベッドの上で観戦。そして、昨年は頭差で涙をのんだ。「前走は58キロの斤量と馬場もタフでした。スピードの生きる馬場はいいし、この馬のためにも頑張りたいですね」と力を込める。今年こそ-。2年分の悔し涙を、最高の笑顔に変えてみせる。

提供:デイリースポーツ

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