8日に函館競馬場で行われる
エルムS(3歳上・GIII・ダート1700m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、今年は開催日割の変更に伴い函館ダート1700mにて施行されるため、2020年以降の当該コース成績をデータの集計対象とした。
上位人気と目される
アメリカンシードは、直近1年以内に出走例のない
Tapit産駒。通算では[2-3-0-4]勝率22.2%・複勝率55.6%と優秀な数値を記録しているが、2勝・2着2回は未勝利戦でのもの。残りの2着1回は11年
マリーンSの
テスタマッタによるもので、同馬は翌年に
フェブラリーSを制する躍進を遂げている。
ハーツクライ産駒は[4-2-1-12]。直近1年は最多タイとなる4勝を挙げており、20年
タイムフライヤー、21年
スワーヴアラミスとオープンの
マリーンSを連覇している実績も評価に値するものだろう。同産駒からは
スワーヴアラミス、
タイムフライヤー、
ロードゴラッソの3頭が出走予定。
トビーズコーナー産駒は[1-0-0-1]。2度の出走例は今回出走を予定している
ソリストサンダーの2勝クラス時のもので、直前輸送かつ距離延長となった檜山特別は5着に敗れていたが、滞在競馬で迎えた駒場特別は2着に3.1/2馬身差を付ける完勝だった。
ルーラーシップ産駒は[4-0-3-17]。
ハーツクライと並ぶ4勝を挙げており、複勝回収率も126%と馬券妙味を兼ね備えた好走が目立つ。そのなかには上級戦も含まれており、20年
マリーンSでは
アディラートが7人気3着と健闘していた。同産駒からはコース実績のある
ダンツキャッスルが出走を予定している。