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札幌記念・G2」(22日、札幌)
美しい馬体が鮮緑の函館芝に映えた。馬場入りをゴネた白毛の
桜花賞馬
ソダシだったが、走りだせばさすがの動きを披露。始動戦に向けて仕上がりは問題なしだろう。
オークス8着から約3カ月ぶりの実戦。始動戦に臨む白毛馬
ソダシは18日、明らかにピリついていた。馬場内の角馬場から函館芝への移動はキャンターで元気に駆け入ったが、奥の待機所で5分以上の入念な輪乗りの後は、馬場に促してもしばらく頑として動かない。ステッキを食らっても、しばらく大粒の雨を浴びながら立ち止まったままだった。
吉田隼は「(担当厩務員の)今浪さんに聞いても、先週やってからピリッとしたようですね。先週に続けて(自分が)乗っているので、そのテンションになるのかと」と説明する。
しかし、待たせて待たせて、ようやく動きだすとさすがのフットワークを見せた。腰周りがかなりシャープで、トモの入りは深い。
ロジマギーゴー(2歳未勝利)を3馬身追走。直線で外に出し、柔らかい
ステップで最後は1馬身先着した。
タイムは5F67秒6-39秒0-12秒4。3F標からはほぼワンペースの時計ながらも、動き自体はダイナ
ミックだ。主戦は「申し分なかったです。馬場のいいところを通りましたからね。パワフルで力のある走りだし、洋芝に適性はあると思います」と納得の表情を浮かべた。
須貝師も「ゴネたけど、意図して長めに輪乗りしたからね。最終的には納得して行ったから。動きはいいんじゃないか。上がりも息がスッと入っているし、これで態勢は整ったやろ。順調に来た」と合格点だ。初めて重賞タイトルを手にした地で強豪古馬を撃破し、引き続き話題を独り占めしてみせる。
提供:デイリースポーツ