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【イヌワシ賞展望】制すのは地元所属馬か、遠征馬か 注目の白山大賞典トライアル

  • 2021年08月24日(火) 12時04分
 8月24日(火)に金沢競馬場にて、地方全国交流の重賞「イヌワシ賞」が行われます。

 2000mで実施されるこの一戦は、9月22日(水)に予定されている白山大賞典(2100m)のトライアル。2008年までは「東海・近畿・中国地区」との交流戦でしたが、2018年からはその枠が取り払われて「地方全国交流」になりました。

 最近の賞金額の増加に伴って遠方からの遠征馬が増えてきました。今年の1着賞金は昨年と同じで、もっとも少なかった時期の3.5倍にあたる700万円になっています。

 その昨年は、北海道のリンノレジェンドが勝利。2着には大井のスギノグローアップが入り、3着は岩手のランガディア。今年は10頭立てで争われますが、例年のように参戦していた兵庫所属馬がゼロになりました。兵庫の賞金アップは顕著ですから、それが影響しているのかもしれません。

 その代わり、今年は大井から3頭、川崎から1頭が参戦。今年も遠征馬は「結果を出しに来た」と考えるべきでしょう。

 そのなかで注目を集めそうなのが、JRA時に3勝クラスで善戦歴があるアイアムレジェンド。ダート界の名門、グランド牧場のオーナーブリーディングホースとしてデビューして、前走から川崎に所属。その前走は2着でしたが、中団からしぶとく伸びた脚はなかなかのもので、タイプ的に距離延長は歓迎材料といえるでしょう。

 大井のスギノグローアップは昨年の2着馬。昨年は差のある敗戦が続く成績だったため、8頭立てで単勝6番人気でした。しかし勝ち馬には千切られたものの、2番手を最後まで死守。金沢の馬場が合っていたようで、11月にも2600mの北國王冠を勝利しました。今年は2か月半ぶりという点が気になりますが、無視しにくい存在です。

 大井の中道啓二厩舎からは2頭が参戦。そのなかでの注目はアンダーザスターでしょう。昨年は高知優駿で3着に入り、休養から復帰した今年は5戦とも5着以内。前走はJRAの2勝クラスとの交流戦でクビ差2着でしたが、長く使える差し脚は今の金沢競馬の傾向にマッチする可能性が十分にあります。

 地元所属馬ではピアノマンが最右翼。といっても3走前まで大井所属で、その3走前はA2クラスで後方から豪快に差し切りました。前走の北國王冠は4着でしたが、そのときの上位3頭が不在ならチャンスありとみていいでしょう。
なお、過去5年で3着以内に入った地元所属馬は4頭いて、そのすべてが単勝3番人気以内。さらに過去5年の3着内馬15頭のうち13頭が単勝3番人気以内と、このレースは順当に収まる傾向があります。

 ただ、今年は出走馬のラインナップが例年と違うためか、「過去5年とも、2走前までに他地区に遠征して2着以下だった馬が“1頭だけ”連対している」というデータに該当しているのがスギノグローアップだけ!

 果たしてこのデータは継続するのでしょうか。第17回イヌワシ賞は、8月24日(火)の16時50分にスタートします!

(文:浅野靖典)

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